「感染力はオミクロンの1.4倍」岡田晴恵さんが説くステルスオミクロンの怖さ…感染者が減っても油断できないワケとは?

「感染力はオミクロンの1.4倍」岡田晴恵さんが説くステルスオミクロンの怖さ…感染者が減っても油断できないワケとは?

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オミクロン株のピークアウトが噂される今、このままコロナ禍は収束するのでしょうか?2月25日の「くにまるジャパン極」(文化放送)は、白鴎大学教授の岡田晴恵さんをお招きし、オミクロン株の亜種と言われる「ステルスオミクロン」の最新情報を伺いました

野村邦丸アナ「オミクロンはピークアウトしたという声が出ています。感染者は減っていますが一方で亡くなる方が多い状況です。これはどうなっているんでしょうか?」

岡田「まず、少し減ったとは言え、東京都の新規感染者数は1万人以上います。それからPCRの陽性率は、先週あたり40%近くありましたが、普通ならどんなに高くても5%未満です。これは検査が足りてないということで、巷には感染した方が数倍います。あと一番大事なのは、亡くなる方は第5波の時は1日あたり最高89人だったんですね。それが今は200~300人と多い状況なんです。また今は冬なので、コロナと関係ない心筋梗塞や脳梗塞などでの救急搬送が必要になります。すると救急救命が逼迫してコロナ患者を受け入れられなくなってしまいます。それから高齢者施設でもコロナ患者が出ています。」

邦丸「クラスターが出ていますね」

岡田「誰でも年を取れば持病があります。そういう人たちが感染しているんです。実は先週、白鴎大学の同僚の先生から「母がコロナで亡くなりました」というLINEを頂きました。水曜日の午後に熱が出て金曜日の朝に息を引き取ったそうなんですが、コロナだったため死に目にも会えず、そのまま火葬場に行ってお骨になって帰ってきたというんです。その先生は、コロナが「こんな怖いものだって知っていればよかった」とおっしゃっていました。」

邦丸「あとお聞きしたいのがステルスオミクロンについて。第5波のデルタは肺炎を起こし、第6波のオミクロンは感染力が強いと言われていますが、今話題になっているステルスオミクロンは、この2つの嫌なところを併せ持っている可能性も否定できないというんですが、いかがです?」

岡田「まず、ステルスミクロンは、これまでのオミクロンよりも感染力が1.4倍くらい強いのではないかと言われています。感染力はデルタよりもオミクロンが強くなり、それよりも強いというわけです。そして病原性の強さはオミクロンより強い可能性があります。ヒトのデータはまだ数が少なく定かではないんですが、ハムスターを使った動物実験では、肺炎を起こしたり体重が減少したというデータが出ています。それからステルスオミクロンの市中感染だと思われるケースが数例確認されています。つまり今、オミクロンが多少減ったとしても、それが下げ止まらないうちに今度はステルスオミクロンが増えてくるかもしれません。こういう可能性も視野に入れて、今のうちに対策をしておく必要があります。」

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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