3月2日 いまだから聞きたい、反戦ソング

3月2日 いまだから聞きたい、反戦ソング

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水曜日はスペシャルな選曲で洋楽を極める「洋楽ジャパンⅩ」! 洋楽ファンの皆様、一週間のご無沙汰でした。 今週も懐かしいポップス談義に花を咲かせます! 今週のお客様は、サンコンjr.さんです!

10年近く続いた「洋楽ジャパン」「洋楽ジャパンX」も、いよいよ今月でファイナル。サンコンjr.さんは当初からお付き合いいただきましたが、今回の出番がラストとなります。「いろいろ考えたんですけど、今はやっぱりこのテーマしかないかな」と話してくださいました。

*プレイリスト*

★黒い戦争/エドウィン・スター War / Edwin Starr もともとはベトナム戦争の反対運動が盛り上がっていた1970年3月、テンプテーションズのアルバム「サイケデリック・シャック」の収録曲としてリリースされた歌。ノーマン・ホイットフィールドとバレット・ストロングによって作られたストレートなメッセージ・ソングで「戦争!いいことなんて一つもない。戦争なんて大っ嫌いだ。罪のない人の命を奪い、何千人もの母親を泣かせる」といった歌詞。モータウンには全米からテンプス版のシングル・カットを求める手紙が殺到したが、保守的なファンが離れるのを心配した会社はエドウィン・スターにこの歌を歌わせ、シングル発売。3週連続全米1位を記録した。85年にはブルース・スプリングスティーンのカバーも大ヒット。

「テンプスのバージョンも聞きましたが、これほどのヒットにはならなかったんじゃないかな、という感じです。それにしても、モータウンの選手層の厚さと言うか…」

★ウェイティング・オン・ザ・ワールド・トゥ・チェンジ/ジョン・メイヤー Waiting On The World To Change / John Mayer 2006年のアルバム「コンティナム」からシングルとなり、全米14位のヒットを記録。「世界は間違っている。情報は操作され都合よく捻じ曲げられる。手の打ちようがない。だから世界が変わるのを待ち続ける」という内容で、グラミーのベスト・ポップ・ボーカルを受賞。高校時代に交換留学生として来日経験があり、親日家としても名高い。「当時、この曲が本当に気にいって…こればかり聞いていた時期があったんです」

★この素晴らしき世界(1970年版)/ルイ・アームストロング What A Wonderful World (1970) / Louis Armstrong 1967年、デモを聞いたサッチモは録音を熱望したが、所属レコード会社の社長は「ハロー・ドーリー」のような軽くポップな歌を歌わせたいと反対。それでも録音は強行されたが、社長の妨害や貨物列車の汽笛によってセッションが終わったのは朝6時だったという。アメリカではプロモーションができずヒットしなかったが、世界各地でヒット。サッチモは亡くなる前年、1970年にこの曲を再録音し、イントロでナレーションをつけた。「若者は世界のどこがすばらしいんだというが、私には世界がそんなに悪いとは思えない。人間が世界に対してしていることが悪いんだ。もっとみんなが互いに愛し合えば問題は解決する。そしてもっと世界はすばらしくなる」

★ホワッツ・ゴーイン・オン/マーヴィン・ゲイ What’s Goin’ On / Marvin Gaye

 

*10年もの長きにわたりご登場いただいたサンコンjr.さん、本当にありがとうございました。くにまるさんの新番組「くにまる食堂」にもぜひご登場いただければと思っています! そして2年ぶりとなる大規模野外コンサート「ヤッサ」も5月に迫っています。皆様ぜひお出かけ下さい!

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