吉田たかよし医師がアドバイス~受かった人がゲーム依存症、落ちた人が鬱 症状にならないためにやるべきこと

吉田たかよし医師がアドバイス~受かった人がゲーム依存症、落ちた人が鬱 症状にならないためにやるべきこと

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受験シーズンもほぼ終わり。受かった人も受からなかった人も今が心にとっても脳にとっても一番大事な時期。受からなかった人が無気力症候群や鬱症状になるのはイメージしやすいが、受かった人が燃え尽き症候群、ゲーム・スマホ依存症になるというケースも多い。生き生きと次の段階に進めることができるメンタル医学を、本郷赤門前クリニック院長の吉田たかよし医師が「斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI!」に出演し、アドバイスしてくれた。

受かった場合の注意点は、親が合格の褒美にプレゼントを買うこと。大いに結構なのだが、ゲームとスマホは買うまでに間をあけてほしい。特に最新機種の場合、脳にとって相当危険! 受験勉強は脳の偏った使い方を強いる。

これが不自然な脳の疲れ方となるので、しばらく脳にバランスのよい刺激を与え、脳をリセットさせる必要がある。ところがゲームやスマホの刺激は受験勉強の脳の偏った疲労を助長させる。しかも合格の喜びで、A10神経が快感物質ドーパミンを分泌しやくなっているため、この段階で最新のゲームやスマホをやると、ドーパミンの快感を強く求める依存体質になりやすい。

本郷赤門前クリニックでも、5月や6月になると第一志望に受かった患者さんがゲーム依存でしばしば受診してくるそうだ。問診を行うと、「合格祝いで最新のスマホやゲームを買ってもらい、これはすごいとハマってしまった」と言う。

気付いたらせっかく合格した学校に通えなくなってしまうこともある。合格してから脳がリセットされるまで、出来れば合格祝いは電子機器以外のものにするのが良い。合格後はできるだけ外に出ること肝要だ。子どもの脳は、本来、外に出て脳が成長するよう設計されている。受験勉強の時期は部屋に留まり、机に向かう時間が長くなることで脳に偏った情報処理を強いている。だからこそ、受験後は外に出るべきで、感染対策をした上でテーマパーク、キャンプに行く、スポーツを始めるなどして欲しい。

そして、ぜひ家事の手伝いをさせるべきだ。合格の快感は脳を勘違いさせる。中学受験のように脳が十分に発育していない段階で、成功体験をすると「自分は王子様、お姫様」と無邪気に勘違いする。親は「努力したこと」を褒めるべきで、「合格したこと」を直接褒めることは避けた方が良い。6年後の大学受験では自己愛が膨らみ自己愛性パーソナル障害になりやすい。周りからの注目を集めないと気が済まなくなりちょっとしたことで傷つき、鬱症状が出るようになる。だからこそ、家事を手伝わせよう。全身を使うので脳のリセットにも良い。

一方、受験に失敗してしまった場合は、まずは思い切り泣くこと。涙と一緒にコルチゾールなどのストレスホルモンが捨てられ、心もリセットされる。悲しみと真正面に向き合った方が脳の健康が保たれるというデータがある。受験の失敗をきっかけに鬱病になる人は多いが、泣いて悲しみと向き合うことで鬱病の発症率も抑えられる。親も一緒に泣こう。そして落ちた場合も家事を行うのが良い。受かった場合と意味合いが異なり、落ちた場合は自分のために家事をする。特に良いのは自分の部屋の整理整頓と掃除。アメリカの研究で、自分の部屋と脳は連動しているというデータがある。部屋を整理整頓すれば、脳も整理整頓され、心が蘇りやすい。料理をするのも良い。手を動かすと意欲の中枢が刺激を受け、意欲が回復する。自分が一番食べたいものを自分で作って食べるのが特に効果がある。

受験は過酷な人生の登竜門。吉田たかよし医師のアドバイスを参考にして、親が目配りすることが大事。目配りひとつで、子供の将来が決まる。それは合格したか、落ちたかではないところに、本当の答えが有るのではないだろうか。

『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!』は平日午後3時30分~5時50分、文化放送(AM1134KHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。
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// 2022.04.28追加