『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』家の収納スペース、結局どれぐらいの広さがいいの? 目安を考える

『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』家の収納スペース、結局どれぐらいの広さがいいの? 目安を考える

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情報番組「大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ」では、残間里江子さん(フリープロデューサー)と、大垣尚司さん(青山学院大学教授、移住・住みかえ支援機構代表理事)が、お金や住まいの話を中心に、大人世代のあれこれを語ります。

この連載は、番組内の人気コーナー「おとなライフ・アカデミー2022」の内容をもとに大垣さんが執筆した、WEB限定のエッセイ。ラジオと合わせて、読んで得する家とお金の豆知識をお楽しみください。

悩みます! 新築、収納の広さ・・・。

40代の男性から、部屋の収納に関するお悩みをいただきました。

ニュースを見ていたら、住宅の悩みで一番多いのが
「収納が少ない」ことだそうで、
半分近くの方がこれで悩んでいるそうです。
いま住宅の新築を考えているのですが、
このアンケート結果を見て、
六畳間を一つ潰して収納スペースにしようかと考えました。
ところが妻が大反対。もったいないと言うのです。
子供がいるわけでもないし、
後から庭に物置を置くよりは合理的な気がするのですが、
大垣さん、どう思いますか?

収納よりシューマイが好き さん(川崎市・40代・男性)

パーソナリティ二人の間でも、意見が分かれました

これ、放送では、パーソナリティの残間さんと意見が分かれました。
私は「作らなくてもいい派」、残間さんが「作ってもいい派」。

参考になるかは分かりませんが(笑)、二人の意見を紹介しますね。
普段の生活スペースをスッキリさせたいなら、広い収納はアリ

「作ってもいい派」の残間さんは、「他の部屋がスッキリする」というご意見でした。

確かに、生活空間にものが少ないのは魅力的です。
着物や喪服など、使用頻度は少なくとも、持っておきたいものってありますからね。

放送では「収納部屋に、いらない亭主も入れておく」と過激な発言も飛び出しましたが・・・(笑)。

日当たりの悪い北側の部屋を収納にすれば、普段使う部屋は日当たりの良い場所だけに。土地の条件を有効に活用できそうです。

しまったことすら忘れているもの、ありませんか

一方の私は、作らなくてもいい派。

そもそも、収納スペースにしまうものって、使用頻度が少ないことが前提。
なので、しまったことを忘れていることもしばしばありますよね。

だから、いざ必要になったときは、「持っていない」と思って同じものを買ってしまったり・・・。そういうこと、ありませんか?

広い収納スペースを作って、結局お金を無駄に使ってしまうなら、最初から溜め込めないようにしておくのも、一つの考え方かなと思います。

断捨離の時期がもうすぐやってくる!?

それから、人生の後半にさしかかってきたあたりから「断捨離」を始められる方って多いと思うんです。
ためこんだものを捨てる作業は、かなり骨の折れる仕事です。

質問者さんは、今40代。あと数十年で、人生の後半にさしかかります。
とすると、収納スペースをあえて作らないことで、ものを増やさず、断捨離をスムーズに終えるのもアリかもしれませんよ。

使わないものは、ためずに処分

収納があってもなくても、本当に不要なものは溜め込まずに、処分していけると良いですね。

参考になりそうなのが、経済学者の野口悠紀雄さんが書かれた『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』(中公新書)という本。

書類整理の方法として「押出しファイリング」という考えが紹介されています。

簡単にいえば、あらゆる書類をひとまとまりごとに分けて、ファイルに入れるというもの。
このファイルを複数個つくって、本棚の左端から順に並べておきます。

新たに到着した資料や書類はまた新しいファイルに入れ、本棚の左側に。
取り出して使ったした資料や書類も、再度本棚の左側に入れます。

これを続けることによって、使わないファイルだけが本棚の右側にどんどん押し出されてくるわけですね。これを時間があるときにまとめて処分するのが、「押し出しファイリング」です。

これは書類など限定ですが、服や雑貨など、家の中にあるあらゆるものについて、ためこみすぎない仕組みを作ることは、家をスッキリ保つ秘訣かなと思います。

ご夫婦お二人の参考になれば幸いです

・・・ともあれ、家に実際に住まれるのは質問者さまご夫婦。奥さまとよく話し合われて、お二人が考える「理想の住まい」を実現させてくださいね。

というわけで今回は、家とお金にまつわる質問ということで、収納スペースの広さについて考えてみました。

ご質問、ありがとうございました。

お知らせ

パーソナリティの一人である大垣尚司さんが代表理事を務める一般社団法人「移住・住みかえ支援機構」(JTI)では、賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。

住まなくなった皆さまの家をJTIが借り上げて、賃貸として運用。
入居者がいない空室時でも、毎月賃料を受け取ることができます。
JTIは非営利の公的機関であり、運営には国の基金が設定されています。

賃料の査定や、ご相談は無料。資格を持ったスタッフが対応いたします。

制度についての詳しい情報は、移住・住みかえ支援機構のサイトをご覧ください。

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大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

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楽しいセカンドライフを送るためのご提案などがたっぷり! 金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司と、フリープロデューサー残間里江子が 大人の目線でお届けします。…

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