小説が映画化『やがて海へと届く』〜岸井ゆきの主演でまもなく公開‼

小説が映画化『やがて海へと届く』〜岸井ゆきの主演でまもなく公開‼

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文化放送「ニュースワイドSAKIDORI!」で毎週月曜日にお送りしているコーナー「サキドリ最前線」。最終回となる21日(月)の放送では、吉田愛梨レポーターが、卓越した演技力の高さで幅広く活躍する岸井ゆきのの主演映画について、岸井ゆき本人のインタビューと共にご紹介した。

『やがて海へと届く』は、一人旅の途中で消息を絶った親友を想い続ける女性の切なくも心温まる作品。原作は、自身が一人旅の途中で東日本大震災に遭った経験をもつ彩瀬まるさんによる小説だ。

壮大なスケールと幻想的な描写から「実写化困難」とも囁かれていた作品に挑戦したのは、詩人としても活躍する中川龍太郎監督。この映画では、心に残る詩的な台詞をはじめ、アニメーションとのコラボレーションなど、中川監督ならではの新しい世界観を生み出している。

引っ込み思案で自分をうまく出せない真奈が、自由奔放でミステリアスなすみれと大学で出会い、親友になる。しかし、すみれは一人旅に出たまま突然いなくなってしまう。それから5年が経ち、真奈はすみれの不在を未だに受け入れられずに苦しむ中、すみれが大切にしていたビデオカメラを受け取る。

ビデオカメラには、真奈とすみれの大切な思い出と、真奈が知らなかったすみれの秘密が残されていた。真奈はもう一度すみれと向き合おうと、彼女が最後に旅した地へと向かう・・・。という物語だ。

消息を絶った親友を想い続け、深い喪失感に苛まれる真奈を演じたのが、『愛がなんだ』(2019年)で、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、卓越した演技力の高さで映画・テレビ・舞台と幅広く活躍する岸井ゆきのだ。

自身の役作りについては、「役に対して誠実であること。色んな役に対して、自分だったら、こうしない…と思うことがある。なぜ、こういう状況になったのか考え、どうしてもわからなかったら、監督や共演者に相談するなどして、演じる役の感情を探求することを心がけている。」と話す。岸井は、今回の映画の撮影でも、中川監督と丁寧に話し合いながらも答え合わせはせずに、自ら考えて、作品に挑んだのだと言う。

今回の映画について、岸井は、「脚本を読んだのは3年以上前で、3年間真奈の喪失感を温めてきた。コロナ禍でいつ撮影できるかわからない中で、中川監督も描きたいことが変わって、最初に読んだ脚本とは全く別の物になったが、時代の変化を通して、自分の心の中にいる真奈もより一層深まった感じがした。」と話す。中川監督は、「岸井さんの演技で印象的だったのはラストシーン。もともとは、ラストシーンでなく、撮っている間にこれがラストシーンだ!と感じ、組み立てをし直した。」とコメントしている。

吉田レポーターは、「岸井さんの演技は生命力を感じる。中川監督は詩人でもあるので、言葉にせずとも見ている人の想像力をかきたてる作品。映画の中でのアニメーションはものすごく重要なシーンなのでしっかり見てほしい。」と話した。

映画『やがて海へと届く』は、2022年4月1日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショーだ。切なくも光が差すラスト、岸井ゆきのの迫真の演技は、観ている人の心を掴んで離さないだろう。

『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI 』は25日で最終回。5年間に渡って、最先端のトレンド情報から、最新の映画情報、過去をしっかりと振り返る貴重なイベントまで、様々な「世の中」の話題をご紹介してきた『世の中SAKIDORI』コーナーは今回が最後の放送となった。
なお吉田愛梨レポーターは、4月から文化放送土曜早朝のニュースを担当します。
これからも応援して下さい。

『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!』は平日午後3時30分~5時50分、文化放送(AM1134KHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。
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