「外務省にはそんな発想がまったくない」沖縄タイムス記者が解説する数々の問題が終わらないワケ

「外務省にはそんな発想がまったくない」沖縄タイムス記者が解説する数々の問題が終わらないワケ

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沖縄タイムス記者として数々の問題を報じてきた阿部岳さんが6月6日の「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)に登場。沖縄の状況は、原発に関する諸問題に揺れる福島に似ているといいます。

阿部「沖縄も福島も中央の犠牲になっていて、いくら声をあげても中央には届かず、構造的に押さえつけられています。私も東京の出身なのでよく感覚が分かるんですけど、やっぱり東京にいたら基地の騒音も聞こえませんし、原発の例えば放射線量も気にしないで暮らせます。沖縄や福島の人々の悲しみとか怒りがなかなか中央・東京の人には伝わらないところが似ているとつくづく思います。」

大竹「沖縄ではたくさんの問題が起きていますが、特に気にしているのはどんなんことでしょう?」

阿部「私が沖縄に行ったのが25年前でそれ以来ずっとやってる辺野古の新基地建設問題があります。これは、できる見込みもあまりないし、お金・予算は膨れ上がっているし、沖縄の人々は反対だとずっと言い続けているし、だけど続いてるという、ものすごい愚かな政策で、これぐらいは本当に何とか止めたいなと思ってます。」

大竹「ジュゴンの生息地があったところ基地を移設するっていう話ですよね。市民の7割が反対してたと言うんですが国は建設をやめない。あとになって地盤がマヨネーズみたいだと分かっても杭を何万本も打って、今なお続けようとしている。しかも基地ができるのは何年先になるかわからないそうですね。沖縄は日本の一部で、他に47都道府県があるから、意見としてはそんなに大きくならないのは分かりますけど、でも民主主義はそういう声をちゃんとすくい上げなくちゃいけないはずですよね。」

阿部「沖縄の人口って日本全体の1%ほどなんです。でも、安全に暮らしたいという権利とか、自治を守りたいという権利とか、多数決では奪ってはいけないはずなんですが、多数の幸せのために犠牲になれ、ということが沖縄ではずっと続いていいます。これは私は差別だと思っています。」

大竹「沖縄には日米の地位協定の問題も大きくのしかかっています。なんで70何年たっても1ミリも動かないんですか?」

阿部「外務省に話を聞くと、まず変えようという発想そのものがないんですね。「これはこういうもので、日本はアメリカに戦争で負けたんだから言われるままです」と、動かす気も1ミリもないんだと思います。」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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