厚労省が培養肉の研究に着手 世界的な食糧危機を解決する糸口になるか!?

厚労省が培養肉の研究に着手 世界的な食糧危機を解決する糸口になるか!?

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6月20日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、厚生労働省が培養肉の専門家による研究班を今年度内にも設置する方針を固めたとのニュースについて、寺島尚正アナウンサーと月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏が、その印象を語った。

ハム1枚15万円「今はまだいらないかな」

培養肉は清潔な室内で肉の細胞を培養して増やし、これを結合させた食品のこと。世界的な食肉の需要増加によるタンパク源の不足を解決する手段として期待されている。

培養肉は人口増加による食料危機への対応策として注目を集めているが、現時点ではハム1枚15万円とも言われるコストを大幅に下げる必要があるという。また、国内に流通する食肉は食品衛生法で製造や加工、販売する方法が定められているが、厚労省は「培養肉は食肉の分類にはあたらない」との認識で、メーカーが守るルールも不明確な状態だ。

ちなみに、大豆などの植物由来の原料を使った代替肉とは、根本的に違うものとされる。ウクライナ危機などをきっかけとする、昨今の食糧危機も影響しているのかもしれない。

寺島アナは、厚労省が「培養工程などに健康に悪影響を与えるリスクがないかを洗い出す」と説明していることを紹介。研究班によって培養時に有害物質が混入する可能性や、それが起きた場合の影響などの知見を集め、規制の是非を検討することで将来の産業化につなげる狙い。ただ、課題には「ハム1枚15万円とも言われるコスト削減が必要」(寺島アナ)という。

上念氏は「ハム1枚15万円!? 現時点ではまったくビジネスになりませんね。ネタでしかないですね。ただ、こういう研究もいつかは何かの役に立つと思いますので、やって欲しいとは思います」とコメント。寺島アナも「どのくらい増えていくのかもわかりませんし。安全かどうかもわからないですしね」と応え、「安全なのかも含めて、まだ時間がかかりそうですね。さすがにハム1枚に15万円は出せないので、今はまだいらないかな」(上念氏)と、スタジオは現実的でないニュースにピンと来ない様子だった。


「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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