悪口?褒め言葉?「ナルシスト」

悪口?褒め言葉?「ナルシスト」

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ノンフィクションライターの石戸諭と、女装パフォーマーのブルボンヌを迎えた11月4日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
本日は「ナルシスト」について取り上げた。

「きょうのクリエイティ部」では、「ナルシスト」を深掘りした。

「自己肯定感」に悩む人が増加する現代社会では、ポジティブな考え方として、自分を愛することや自己愛の「ナルシスト」が世界中で注目されている。
2017年の秋には、BTSがユニセフとともに、「Love myself(=私自身をまず愛そう)」というキャンペーンを推奨し、暴力、虐待、いじめをなくし、世界中の子供と若者の自尊心と幸福を促進することを共通の目標として掲げた。
自分自身を愛し、大切にすることについて前向きなメッセージを影響力のある著名人たちが積極的に発信することで自己愛を求める現代人が増えているという。

ブルボンヌ「でも“Love myself”キャンペーンを、“ナルシシズム”って言うのは語弊があって、“Love myself”はまさに自己肯定感の方だと思うの。その中のちょっと自己愛が肥大してる状態を“ナルシシズム”っていうんじゃないかな?」

「ナルシシズム」は「自己陶酔」や「自惚れ」などの意味で使われ、自分を愛したり、自分を性的な対象と見なす状態のことを指す。

日本で「ナルシスト」と言うと、周りから揶揄されがちな存在で、心理学的にもナルシシズムが高まると、自信過剰になったり、逆に傷つきやすくなってしまったり、周囲から理解されにくい人間性が出てしまうそう。
しかし、国内外の研究で、「ナルシスト」には「CEOになりやすい」「うつ病になりにくい」「政治的な活動に積極的」など、ポジティブな要素が多いことも明らかになっている。
スタジオでは「自己肯定感」と「ナルシシズム」の違いを改めて考えた。

ブルボンヌ「変な話、“ナルシシズム”は行き過ぎると、“自己愛性パーソナリティ障害”になっていくと思うんです。自分のあるがままを認めるというより、本当はないところに自分があるようなズレを持つ人たちのような…。」

石戸「肥大化した自己像みたいな…。社会との接点も持ちにくくなったりとか、実社会との生活の中でトラブルメーカーみたいなってきたり、ある意味では病的な世界に行くから、そこはやっぱり一つの基準なんじゃないかな?」

ブルボンヌ「他者の評価を必要としないのが本当の自己肯定感で、ナルシストの人は“もっと褒めて!”が強い人が多い気がする…。」

西川「自分が求める見た目の美しさ、自分の持っているものを他者から見たときのレベルとかの整合性の取れなさが悩みになって(ナルシシズムに繋がって)いるのかなって思うんですけど…。」

ブルボンヌ「みんな“褒めて!”って思う割に“日本人はもっと反省しなさい”とか“自分の駄目なとこに気づきなさい”みたいなのが多くて、そのズレでうまくいかないなら、“みんなで褒め合えばいいのにな”って思うときはあるよね。」

石戸「“全員でネガティブになっても仕方ないもんな!”みたいな感覚だよね。」

西川「人間関係でトラブルになるような目線はやめた方がいいけど、自分の中のバロメーターは工夫した方がいいなって思いますね。」

このコーナーでは、「ナルシスト」について様々な視点からさらに深掘りをして紹介しています。気になる方はradikoのタイムフリー機能でぜひお聴きください。

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。

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