給食の当たり前を疑う

給食の当たり前を疑う

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ノンフィクションライターの石戸諭と、女装パフォーマーのブルボンヌを迎えた11月11日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
本日は「給食」について取り上げた。

2018年に文部科学省が実施した調査では、全国の公立小・中学校での完全給食の実施率は、小学校で98.5%、中学校で86.6%だった。
多くの小・中学生にとって当たり前の存在になっている給食だが、抱える問題も少なくはない。

「きょうのクリエイティ部」では給食の現状を見つつ、将来について考えた。

給食を巡っての問題として、「給食費の無償化」を巡っての問題や、児童・生徒1人当たり年間17.2キロの食品廃棄物が生じている「フードロス」の問題などが挙げられる。

さらに、「献立」の問題も挙げられた。

八王子市立浅川小学校では、食品アレルギーのある子供たち向けにアレルゲンを取り除いた除去食の給食を出す取り組みを実施。月に1度「エブリワン給食」を設け、幅広いアレルゲンに対応した食事を提供し、みんなが同じものを食べられるようにした。
さらに上記の取り組みを発展させ、動物性の食材を使わない「エブリワンヴィーガン給食」も設け、子供たちに食の多様性と環境について考えるきっかけを作ったそう。
静岡市は2019年から宗教的な給食の導入を検討している。
去年、アレルギーや宗教上の理由で給食が食べられない子供たち向けに、誰もが食べられる「スマイル給食」が静岡市立の全小中学校128校に提供された。

西川「これ、メニューを考えるのが凄く大変じゃないですか?」

ブルボンヌ「大変だし、月に1回とか特別だからこの取り組みもできるけど…毎日“全員がアレルギーの心配がないものにする”だとそれ以外の食を楽しむことができなくなるのも変だし…。難しいね。多様性の問題って…。」

石戸「多様性はやっぱり知恵とお金がかかりますよね。」

西川「栄養士さんの負担という側面もあります。学校給食には学校内の給食室で調理を行う“自校式”と、給食センターで調理された食事が運ばれる“センター式”があって、自校式の場合、特に栄養士さんの負担が大きいそうです。」

生徒数550人以上の学校は1校に1人。生徒数550人未満の学校は4校に1人。仕事内容は学校によって変わるが、主に「調理補助」「発注業務」「献立の作成」「給食に関する会計」「給食だよりの作成」「児童生徒への指導」「調理士への指示」などがある。

西川「私は区立の中学校で自校式だったんですけど、体の問題でみんなと同じメニューが食べられない子がいたんです。その子には別で、全部ミキサーにかけたものや細かく切ったもので対応していました。」

ブルボンヌ「それが記憶に残っているから“食に対してはいろんな人がいて、全員が同じものを食べられるわけじゃない”とか学びの機会になったのね。」

西川「給食ってコミュニケーションのきっかけや、学びのきっかけもあるじゃないですか。だから無償化の話や、栄養管理士さんの待遇もそうですし、見直さなきゃいけないですよね。」

このコーナーでは、3人の給食の思い出や意見を基に給食についてさらに深掘りをして紹介しています。気になる方はradikoのタイムフリー機能でぜひお聴きください。

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。

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