字幕付きの日本映画も増えてほしい。その理由とは?

字幕付きの日本映画も増えてほしい。その理由とは?

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11月14日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「ここにあったら助かる! 『字幕』をクリエイティブ!」と題し、様々な場所で目にする「字幕」をピックアップした。

西川あやの「ご高齢の方や聴力に不安のある方を含めると全国で3000万人以上が『聞こえ』に問題を感じている、という統計があるんです。その中で字幕、かなり効果的ですね。お2人はどういうとき、字幕に助けられますか?」

山内マリコ「テレビでたまにある、音声があまりよくない、セリフがくぐもって聞こえるときとか。あと大河、難しい言葉多いじゃないですか」

西川「あ~、大河! いいですね」

山内「いいよ! 字が出ると『ああそういうことか』というのがスッと入ってくる。だんだん物語が複雑になってくる、そんなときに助けられています」

西川「日本人、漢字で意味を理解することありますからね。歌舞伎でも……」

重藤暁「ありますね、字幕付きの公演」

山内「伝統芸能をテレビで放送するときも字幕があると違いますね」

西川「現在はバリアフリー字幕といって、セリフだけでなく、話し手の名前や効果音……映像作品のすべてを字幕で表現する手法も登場しています。いま話したようにテレビもそうですが、映画館。あと博物館、水族館、美術館、空港など、様々なシーンで活躍しているそうです。たとえば博物館でいうと、音声ガイドの文字をスマホで表示してくれるとか」

重藤「おもしろい。そんなのあるんですね!」

西川「文字で追える、と。映画館はバリアフリー字幕を上映しているところを選んで行けるとか」

そういった進化や広がりを見せる字幕だが、普及という意味ではまだまだのようだ。

西川「洋画では字幕版と吹替版の2本立てが一般的ですが、日本語の映画に字幕を付けて上映する作品は、全体の1割にも満たない状況。さらに言うと邦画の字幕版上映は上映場所も限られ、期間も短い場合が多い。映画の字幕が少ない理由、(利用する)お客さんが少ないため、と言われています。聞こえない、聞こえづらい、という方も知らない、ということがあるんですね」

重藤「この特集をすると伺って初めて『邦画の字幕上映ってあるんだ』と気づいたぐらいです。でもこのデータを見ると76%の方が知っているんですね」

西川「『映画館で日本映画を日本語字幕付きでみたことありますか?』という質問ですね」

山内「少し前にTwitterで、聴覚障害のある方が『映画内の日本語を日本語字幕で見られない』と言って、すごく話題になっていました。そのツイートを見るまでは日本語の映画が映画館で上映されるとき、楽しめない人がいるんだ、ということに考えが及んでいなかったな、って。誰でも観られるものだと思っていたけど。じつはそういう人もいる、というのを発信してくれると、やっと気がつける、というところがあって」

西川「つぶやかれた方からすれば、小さなつぶやきかもしれないけど……」

山内「自分にとっては普通のこと、なんでしょうけど、こちらからすると『あ、そうか……』となりますし」

西川「それがまた多くの人に拡散される。それで知られる、ということにもなりますね」

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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