中央大・藤原正和監督「この99回大会をしっかり戦い抜きたい」 96回目の箱根駅伝は「新たな伝統」への軌跡

中央大・藤原正和監督「この99回大会をしっかり戦い抜きたい」 96回目の箱根駅伝は「新たな伝統」への軌跡

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12月19日、中央大学の箱根駅伝に向けた共同会見が行われました。

箱根駅伝99回大会で、実に96回目の出場となる中央大学

その歴史の重みを感じさせるものの一つに、輩出する指導者の多さがあります。今回箱根駅伝に出場する20校だけを見ても、藤原正和監督をはじめ、東京国際大学・横溝三郎総監督、大志田秀次監督、創価大学・榎木和貴監督、さらには55年ぶりに本戦出場を果たした立教大学・上野裕一郎監督らが名を連ねました。ほかにも亜細亜大学・佐藤信之監督、2022年のニューイヤー駅伝を制したHonda陸上競技部の小川智監督、名門・学法石川高校の松田和宏監督……と挙げればキリがないほどです。

大志田監督、榎木監督に対しては「大先輩ですが、お互いに励まし合えるくらい日頃から刺激しあえる間柄」と話す藤原正和監督(左)。これも伝統校ならではだ。

そんな中央大学の今季のスローガンは『時代を紡ぐ軌跡を残せ!』。「時代を紡ぐ」という言葉にこれほど説得力のあるチームもそうありませんが、これには過去95回の出場歴だけでなく、第100回大会で総合優勝を目指していくという意味も込められています。

4年生が考えたスローガンだそうですが、その4年生は「(入学当初は)力がない中で、コツコツと積み上げてきた世代」(藤原監督)だそう。その学年が「時代を紡ぐ」というスローガンを作ったことに藤原監督は「嬉しかった」と話しました。
さらに、「今回、何としても3位を獲らせて100回大会の総合優勝に繋げられるよう、この99回大会をしっかり戦い抜きたい」と、今大会への想いを続けます。

チームの目標は往路優勝、総合3位以内。前回の青山学院大学を見て、「吉居大和レベルの選手を5人揃えて並べるくらいでないと往路優勝はできないと痛感した」と藤原監督は話しますが、一方でその吉居大和(3)をはじめ、中野翔太(3)、吉居駿恭(1)、溜池一太(1)らのスピード豊かなメンバー、さらに山上りを担う阿部陽樹(3)もいることで戦える力があるという自信ものぞかせます。

前回箱根1区で区間記録を樹立した兄・吉居大和選手(右)と初の箱根に挑む弟・駿恭選手(左)。2019年全国高校駅伝では大和が3区、駿恭が7区を走り、仙台育英高を全国制覇に導いた。

積み重ねた伝統は時にプレッシャーになることもあるでしょう。それでも今できることは、新たな伝統へと続くこの瞬間を戦い抜くことだけ。どこよりも箱根路を知る真紅の襷が「今」を戦うとき、「古豪」の冠は必要なくなるはずです。

兄・大和(前列一番右)は隣を見て、弟・駿恭(後列一番右)は兄を見て「C」の向きを確認
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