LGBT法、参院本会議で成立。すべての国民が安心して生活することができることとなるよう留意の一文に青木氏「基本的人権の概念が全く分かってない」

LGBT法、参院本会議で成立。すべての国民が安心して生活することができることとなるよう留意の一文に青木氏「基本的人権の概念が全く分かってない」

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6月16日の大竹まことゴールデンラジオでは、「LGBT法案変質、当事者置き去り」という朝日新聞の記事を受けて、大竹と青木がコメントした。

今日LGBTなど性的少数者への理解増進法が参議院本会議で可決成立した。基本理念に「性的指向およびジェンダーアイデンティティーを理由とする不当な差別はあってはならない」と盛り込み、国に対し国民の理解増進に関する施策の策定を促しており、また、「全ての国民が安心して生活することができるよう留意する」との文言が追加されている。

これに関連してゴールデンラジオでは、朝日新聞の「LGBT法案変質、当事者置き去り」という記事を取り上げた。記事内ではゲイであることを公表し性的招集者に関する情報を発信しているfair代表の松岡宗嗣氏のコメントとして「最後の最後に法案の趣旨とは真逆のむしろ理解を制限阻害するような法律が通ってしまいそうな現状に強い憤りを覚えます」と語り、特に松岡氏が問題視しているのは「すべての国民が安心して生活することができることとなるよう留意するものとする」という条文。性的マイノリティは、多数派を脅かすような存在という前提だと松岡氏は、語っている。

LGBT法案が可決成立した一方で、海外先進国の立法状況について自民党の有村治子議員が6月15日に外務省に対して、次のように質問し、以下の返答を得ている。
有村治子議員「海外先進国の立法状況について伺いたいと思います。朝日新聞、毎日新聞、日経、東京新聞が、日本だけがLGBTに関する立法が遅れていると報道される一方、読売新聞や産経新聞はLGBT法案が無いのは日本だけだというのは誤りである。各国ともLGBTに特化した差別禁止法を設けていないのが一般的だと報じており、報道のトーンは対立しています。一体どちらが正しいのでしょうか?G7先進7か国においてLGBTに特化した法律を持っている国はどのくらいありますか?外務省に伺います」
外務省大臣官房「G7各国の取り組みにつきましては、各国を取り巻く事情が異なることから一概に比較することは困難にございますが、その上で申し上げれば、いわゆる性的指向、性自認を事由とした差別に特化した法律は外務省としては把握しておりません」
有村治子議員「外務省が認識する限り、G7においてLGBTに特化した法律はないということで宜しいですね?」
外務省大臣官房「その通りでございます」
有村治子議員「外務省の御答弁を伺う限り、東京新聞が度々書いておられるような、日本だけがLGBTに関する立法が遅れている。恥ずかしいとの印象を必ずしも持ちえません。本件については読売・産経新聞の冷静な報道に耳を傾けたい」

このニュースを受けて、青木と大竹が次のようにコメントする。

青木「やっぱり今日はこのLGBT法案のことを話さなくちゃいけないでしょう。松岡さんなんかも問題視されている「全ての国民が安心して生活できるよう留意」という条文が入ったんですけど、与党の一部の宗教勢力みたいなものを背景にした右派が言い出したんだったらともかく、むしろ逆に一部の野党側が言い出して、与党が喜んでこれ入れたんですけど、本当に政治の根腐れがここまできたかと思うんですけれども、要するに基本的人権の概念が全く分かってない。つまり民主主義の社会って基本的には多数決で運営されるんだけれども、時の政権とかあるいは、多数者が少数者の人権を侵しては絶対にならないわけですよね。つまり今回の一文が入ったことによって少数者の人権が多数者の安心を条件にするわけですよ。多数者の安心を条件にする人権保護なんてないですよ。そんなことあってはならないわけですよね。逆に言うんだったら少数者の基本的人権がこんな条文を入れたら、多数者の安心を前提にして、制約をかけるって事になるわけですよね。多数者が安心しないと少数者の人権はないんだってことにもなりかねないわけで、こんな一文を入れるっていうその政治の本当根本的根腐れ、右とか左じゃなくて、行き着くところまで行ったなっていう感じがします」

大竹「ちょっとだけあのわかりづらいんですけど、この「すべての国民が安心して生活することができることとなるよう留意するものとする」っていう条文、すべてを網羅しているようにも聞こえちゃうんですけど、これのどこが問題か教えていただきますか?」

青木「一部の人たちが言い出したのが、本音は国体とか伝統的家族を守りたいと思ってるんだけど、それ言ってもわかってもらえないので、言い出した人が多いと思うんですけれども、トランスジェンダーを名乗る男が女性用のトイレあるいは、女性用のお風呂に入ってくることに心配する女性の不安があるんだっていうことが一応理由なんです。だから、要するにそういう人たちが不安を覚えないように安心できるようにしなくちゃいけないんだっていうことを入れたんだけれども、そんな男は性的少数者の問題ではないんですよ。つまり、多数者の中にいる一部の不埒なバカな男の問題であって、そんなものは淡々と捕まえて刑事罰を科せばいいわけで、性的少数者あるいは、トランスジェンダーの問題じゃないですよ。だからトランスジェンダーの人権あるいは、性的少数者の人権を言う時に多数者の中にいるバカな男のことを例に出して、それから守るために少数者の人権を一部制限するみたいな物言いはあってはならない」

大竹「じゃあ「すべての国民が安心して生活することができることとなるよう留意するものとする」っていうのはマジョリティを守っていこうっていうのと同じ意味合いっていうことになるか」

青木「そういうことになるわけです」

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