太平洋戦争終戦から78年 敗戦後の好景気「高度経済成長」とはなんだったのか?

太平洋戦争終戦から78年 敗戦後の好景気「高度経済成長」とはなんだったのか?

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8月15日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、太平洋戦争終戦から78年の今日、「高度経済成長」について意見を交わした。

「もはや戦後ではない」とは“成長の余地がない”

太平洋戦争の終戦から78年。戦後の経済をみると、1955年頃から20年あまり、日本は前例のない高度経済成長の時代を経験した。

「これは田中さん、なぜ日本は敗戦後に経済大国へと成長できたのでしょうか?」(寺島アナ)

「高度経済成長が可能になったのは、当初は地方から都市へ集団就職という出来事に象徴されます。安価な労働力が都市部に来て製造業を中心に日本経済が盛り上がっていきました。まだ一部残ってますけど、最近まで中国経済の高度成長とまったく同じような構図が、日本の戦後の経済成長に見られました。

実は一部ですけど戦前からそういった動きがあったんですが、農村の土地に縛り付けるような色々な慣習や法制度がありましたから、本格的にならなかったんです。それが戦後に農地改革や所有権の見直しが行われ、農村から都市部に人が移動しやすくなって生産性を高めていきました」(田中氏)

1956年度の経済白書で「もはや戦後ではない」と表現されたように、日本は1950年代半ばに戦後の復興を完了し、戦前の消費水準を突破。以後、1973年に「第一次オイルショック」が起きるまで目覚ましい経済成長をつづけた。

この期間、経済成長率は平均10%前後の高い水準で成長を続けた。

「1956年度に『経済白書』に書かれた“もはや戦後ではない”って、これだけ聞くと“戦争による苦難な時期が終わって経済成長をしていく”という意味に聞こえると思うんですが、ぜんぜん違うんです。当時、『経済白書』を書いた人たちは“日本経済停滞論”の論者なんです。だから“もはや戦後ではない”っていうのは、“日本経済には成長の余地がない”ということなんです。“戦前は成長の余地がなかったから戦争で不幸になった、それと同じような形に戻った”という意味で“もはや戦後ではない”なんです。」(田中氏)

「そういうことだったんですか!」(寺島アナ)

「でも実際には違いましたよね? 先ほど言ったように、農村から都市部に案かな労働力が移動することで、製造業を伸ばしたわけです。しかも都市部に人が集まることで核家族が増えるわけですよ。そうすると色々な製品を買うじゃないですか? マーケット=購買力が追い付くことになって、経済成長が長年持続することが可能となりました」(田中氏)

 

 


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