日本の洋上風力発電。大きなポテンシャルも課題もあり!?

日本の洋上風力発電。大きなポテンシャルも課題もあり!?

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8月21日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「大人の自由研究~エネルギー編~ 日本にピッタリのエネルギーってなぁに?」と題してお届け。主に、最近各所で話題となっている「洋上風力発電」について、共同通信社の編集委員兼論説委員である井田徹治さんから話を伺った。

西川あやの「井田さんは1983年に共同通信に入社。環境・開発・エネルギー問題をご担当されています。いままでどんな取材をされてきましたか?」

井田徹治「35年間ぐらい、環境問題やエネルギー問題の取材をしている変わり者ではあります(笑)。国際会議の取材、各国を渡り歩いて環境破壊の現場、逆に自然エネルギーをやっているところなどを取材して記事を書いています。昨年はドイツの再生可能エネルギーの取材をしていました」

青木理「(井田さんは共同通信社時代の)大先輩ですよ。僕が社会部で『逮捕状とったんですか?』みたいな取材をしているときから、ずっと環境や生態系、食と環境みたいな話を(取材している)。この国でもっとも長く、深く取材している人のひとりです」

西川「著書に『ウナギ』『生物多様性とは何か』『データで検証 地球の資源』などがある井田さんとお届けします。洋上風力のお話から伺いたいんですが、日本の気候に対する不安ややり方もいろいろあるということで、詳しくお願いします」

井田「日本は山がちだ、とかで不利な部分があるんですね。陸上に風車をつくるのがなかなか難しいと。日本の海岸線や排他的経済水域の面積は世界6位、その海を活用して洋上に風車を建てましょう、というのが洋上風力です。広い場所がとれたり、風が安定していたり、山に建てるより環境破壊が少ない。日本でも洋上風力をしなきゃいけない、となってきた」

青木「素人考えですけど、日本は島国だから、周りが全部海じゃないですか。洋上風力ってかなり有望というか、日本向けの再生可能エネルギーと思えます。一方で日本って漁業国でもある。そこへの影響や、メリット、デメリットはあるんですよね?」

井田「はい。漁業って風車を建ててその下に漁礁をつくると意外と魚が増える、ということもあるので、そう大きなコンフリクトはないんですね。ひとつは、海岸線からいっぱい風車が見えるのがイヤだ、という景観の問題があります。欧州、北海、イギリスの沖、デンマークの沖というのはすごく遠浅で、陸から離したところに風車ができる。日本の海ってご存じのとおり、少し行くとすごく深くなってしまう」

西川「はい」

井田「海は広いけど、欧州に比べたらリスクもデメリットも大きい。コストもかかってしまう。そうではあるんですけど、日本はポテンシャルが大きいので、洋上風力というのは増やしていかなければならない」

山内マリコ「杭を打ち込まずに風車を建てることはできないんですか?」

井田「それは浮体式といいます。風車を浮かべる浮体式の技術は日本、けっこう進んでいて、壊れたときに持ってきて直しやすい、などいいところがあります。大きなポテンシャルはあるんですけど、コストはかかるし、開発途上の技術なので、浮力式洋上風力は今後の課題、という感じです」

青木「子供みたいな質問ですけど、杭で打たないで浮かんでいたら、台風でどこかへ行っちゃうとかは……?」

井田「海外で例はあるんですけど、(日本では)ない。台風の予報が出たら畳んで陸まで引っ張ってくる、ということもできます。フレキシビリティはある技術です」

青木「そんなに漁業の問題にはならないと」

井田「はい。うまくやれば影響は少なくできるし、やったあとでは下に漁礁を作るとか。漁業との両立もそう難しいものではありません」

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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