工場、製鉄所など500施設で導入されている遠隔点検用のサービスとは?

工場、製鉄所など500施設で導入されている遠隔点検用のサービスとは?

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  1. 8月21日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、LiLz株式会社代表取締役社長の大西敬吾氏が出演。製鉄所、化学プラントなど約500施設で導入されている遠隔点検用のIoT・AIサービスについて、お話しいただいた。

松井佐祐里アナ「まずは、LiLz株式会社の企業プロフィールをご紹介させて頂きます。    LiLz株式会社は2017年に沖縄県で設立されました。“機械学習とIoTの技術融合で、現場の仕事をラクにする”をミッションに掲げ、予知保全市場をターゲットにした遠隔点検用のIoT/AIサービス『LiLz Gauge』を提供しています。ソフトウェア・ハードウェア、研究・ビジネスに境界を作らず、サービス検討を支援しています。それでは、改めて事業内容を詳しく教えてください」

LiLz株式会社代表取締役社長・大西敬吾氏「ガス設備、工場などで負担になっている日常的な目視の巡回点検を省力化する『LiLz Gauge』というサービスを事業展開しています」

L is B代表・横井太輔氏「工場などの目視で確認する点検作業をIoTにしたということですね」

大西「そうです。現場の方が1日に1回~3回歩いて見に行ってるんですよね。そこを極力行かなくていいようにするっというのをやってます」

横井「導入事例を教えてください」

大西「最近ですと、製鉄所、化学プラント、ガスの設備、温泉の管理、造園まで現在約500施設の現場に幅広く導入いただいてます。一つの施設で例えば10台カメラを設置いただいている企業もあれば、200台設置するところもありますが、解決してる課題は同じです」

松井「『LiLz Gauge』の特徴を教えてください」

大西「IoTのカメラとAI、この二つを組み合わせてリモート点検を実現しています。カメラで何を撮っているかというといわゆるアナログゲージ。アナログゲージというのは圧力計、温度計などの数字が出てたり針で表示されてるものです。結構現場にあるんですけど、みんなあれを見に行ってるんです。その前にカメラを設置して、リモートでスマートフォンやタブレットで見れるようにしようというのがこのサービスの特徴です。今までなぜそれがなかったかというと、監視カメラというと皆さんビデオカメラを想像すると思うんですけど、その場合、電源が必要なんです。電源がないところでこういうアプローチがなかったっていうのが一つなんですけど、我々のサービスは1回の充電で3年間連続で動作し、電源工事なしで使っていただけるっていうのが特徴になります。」

横井「すごいですね。開発で一番苦労されたことはどんなことですか?」

大西「電池長持ちの静止画撮影専用のIoTカメラっていうのは、当時、多分探してもなかったんですよ。これを作ろうとしたんですけど、一番苦労したのは社員全員反対したのは大きかったですね」

横井「反対理由って何だったんですか?」

大西「いろいろな観点があると思います。例えば、我々のその創業メンバーは私を除いてみんなAIの研究者、エンジニアだったんです。AIの会社なのになんでハードウェアをやるの?という話で、ハードウェアを作ろうと思ったら量産費用とか含めて先にすごくお金がかかります。在庫のリスクもあります」

横井「反対する考えもちょっとわかる気がして、ハードウェアってやっぱり失敗すると痛手が大きいですよね。在庫の山になっちゃいますし、売れなかった時どうするんだっていう経験は私も実はしたことがあります(笑)」

「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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L is B presents 現場DX研究所

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月 20:00~20:30

『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…

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