建設現場がDXを進める理由とは?大林組のDX担当に聞いた

建設現場がDXを進める理由とは?大林組のDX担当に聞いた

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4月18日放送の「L is B presents 現場DX研究所」では、先週に引き続き、株式会社大林組本社DX本部 BPR部の室井達哉さんをお迎えして、“DXという視点で取り組んでいること”について話を伺った。

松井佐祐里アナ「DXという視点で、取り組まれていることは何ですか?

室井達哉氏「(ひとことで言うと)生産DXの推進です」

松井「そもそもいつごろからDXに取り組まれていますか?」

室井「スタートは8年前からだと思います。その時はDXという単語ではなくてICTツールの導入という言い方でした。私が現場の支援をさせていただいて、現場の人からいろんな相談が来るようになった。その中で、ちゃんとしないといけないなと思ったのが、”職人さんとのコミュニケーションをもっと早くしたい”と言われたこと。職人さんは職長さんに指示を出して職人さんが手を動かしてもらうような形なんですけど、職長さんたちと打ち合わせする方法って電話か対面だったんです。大きいことで言えばこういう風に進めていくということを1つの会議で出来たんですけど、”ここ汚いから片付けておいて“とかそういうのも職長さんに言うんですね。電話で伝えたりしていましたけど、これって何本電話しても永遠に終わらないんです」

L is B代表・横井太輔氏「電話出なかったら、また折り返しを待ったり」

室井「これはチャットツールを入れなきゃだめだなと思ってたんです。その1、2カ月後に現れたのが横井さんだったんです」

横井「私たちのツール(現場向けのビジネスチャットツール“direct”)のご紹介をしたところ、室井さん以外にも何人かいらっしゃったんですけど、室井さんの目がキラキラしていたのを感じました」

室井「これだったら行けるとその場で判断して、当社として全社的に導入しました。私は企業として管理者を担っているのでいろんな対策を考えなければいけなくて、現場が使いやすいだけじゃなくてこういう機能があれば大丈夫、こういう風に運用していこうということの先まで見通せたのが“direct”でした」

そして、室井氏にDXをどう捉えているのかについても伺った。

室井「今、自分が働いている環境は勝手に出来上がっているものではなくて、先人たちが先を見通して頑張ってくれてたから。今、自分はDX本部という部署に所属して、今まさに未来10年後、20年後の私たちが働いてる所を守るのは自分なんだと気付かされたのが今の部署だと思います。今、私はDXという言葉に重きを感じてます」

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建設現場のデジタル化、現場監督、職人とうまくやる秘訣は?大林組のDX担当に聞いた。
https://www.joqr.co.jp/qr/article/49205/

「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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