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第88回箱根駅伝 往路終了後監督取材

往路1位 東洋大学 酒井俊幸監督
Q:酒井監督おめでとうございます。
A:ありがとうございます。

Q:往路ですと、4連覇です。
A:そうですね、本当に選手たちががんばってくれました。
  ただ最大目標は総合優勝ですので、
  この往路でいかに明日の復路に向けて貯金を作るかどうかですので、
  まだ戦いは終わっておりませんので気を引き締めていきたいと思います。

Q:ただ2位早稲田と5分以上の差はどう思いますか。
A:そうですね、早稲田の山本君も19分台で登っていますし、
  登りもよかったと思います。
  やはり4区までに先手を取れたことがよかったと思います。

Q:柏原の記録もすごいですが、往路の記録の大幅な更新に
  我々も圧倒されましたが(笑)
A:やはり総合力で全部の部員が箱根に向かっていこうと、
  総力戦でいこうということを言ってきました。
  選手のみならず、マネージャー、そして控えのサポート、
  みんながいい意味でいいサポートができた結果だと思います。

Q:柏原選手が初めて4年目でトップでタスキを受け取りましたが、
  小田原中継所、(涙で)ウルウルきている感じに見えましたが、監督はどうでしたか?
A:彼を押す、背中を押すがんばりが4区までにできたと思います。

Q:本当に全員の全力の走りということでしょうか?
A:そうですね、はい。

Q:さぁそして、いよいよ総合優勝を目指して復路の思いをお願いいたします。
A:明日の復路は想定よりも貯金はありますが、守りに入らず、
  特に6、7区、ここを大事にしながら、復路もですね、
  ある程度攻めの姿勢で、そして総合優勝総合タイムの更新も狙っていきたいと思います。

Q:ご健闘期待しています。本当におめでとうございました。
A:ありがとうございました。


往路2位 早稲田大学 渡辺康幸監督
Q:往路前回と同じ2位ですが、結果踏まえていかがですか。
A:そうですね。5分ですから、もう違うというよりは、
  明日は自分たちのレースということですね。

Q:大迫選手は前回と同じ1区で監督の期待通りの走りですか?
A:1区から4区まで特に大げさはなく、まあ無難に走ったって感じですね。
  去年のように、まあ山登りに東洋の柏原くんがいるということで、
  結果的にもう彼にタスキが渡るときにうちが1分50秒の借金を背負う形になりましたので、
  それが5分で済んだかな。

Q:タイム差が監督の口から自ら出ましたけど、
  明日復路に対する思いをお願いします。
A:ただまだ何が起こるかわかりませんので、
  1区間1分という気持ちで返していきます。


往路3位 明治大学 西弘美監督
Q:まず往路を振り返っていかがですか。
A:そうですね、ちょっと鎧坂が使えなかった分、
  不安はあったんですけど、その不安を5人の選手は、
  払拭する走りをしてくれたなと思います。
Q:その中で、評価したいと思う選手はどなたでしょうか・
A:やはり、エース区間の2区ですね。
  あの全部が全部、本当に高い評価をしたいんですけど。
  まぁよく、あの勝負どころの間際の2日前に言われたにもかかわらず、
  落ち着いたレースをしてくれたなと思います。

Q:ファンの皆さんが気になるのは鎧坂選手の状態かと思うんですが、
  復路はいかがですか。
A:まぁちょっ明日の状態を聞いて、
  まぁどこがしか走らせるかどうかを決めていきたいと思います。

Q.その2日前というのは、やはりその鎧坂選手の状態というところで、
  ちょっと変更があったとみていいでしょうか。
A.そうですね、彼が完全にもう2区ができないと。
  まぁ最初は、1時間10分でもというような判断ではあったんですけど、
  タフなコースですから、2区は。
  ちょっともしかしたら、立ち止まるとか、
  そういうアクシデントがあった場合には困りますから、
  無難に、ちょっとそこは回避して、急遽、菊池と、
  そして3区に予定していた菊池が2区にまわりましたので、
  復路の石間を3区に持ってきたと。
  それが、よく間際の中で、えー。よく走ったなと思います。

Q.最後に、復路に向けての意気込みをお願いします。
A.えー、あのー、まだまだ後ろに強い学校がいますので、
  少しでも3位をキープしていきたいなと思ってます。

Q.まずは3位というところですか。
A.そうですね、はい。
Q.わかりました、ありがとうございました。
A.ありがとうございました。


往路4位 駒澤大学 大八木弘明監督
Q:往路を振り返ってということになりますが、いかがですか。
A:そうですね、若いチームだったので、
  本当にいい流れを持っていけなかったですね。
  やはり2~3区の流れですか、そこが本当にポイントでしたね。

Q:1年生の村山謙太くんはどのように?
A:そうですね。本当にあの強い選手に胸を借りてっていうことを言っていたので、
  ちょっと引っ張ってもらえればよかったのかなと思ったんですけど、
  もう自分から言ったのはいいんですけど。
  最後5Kmもうちょっと頑張ってほしいなって思っていたんですけど、
  まあやっぱりあの流れが次の油布にもいきましたね。
  油布もあんまり足の状態が良くなかったんで、
  その2~3区の流れがうまくいかなかったですね。

Q:復路に向けてということになりますが、
  どの当たりに目標をもっていくことになりましょうか。
A:いや、もう復路優勝狙って、もう確実に2番狙いで行きたいと思っています。


往路5位 城西大学 櫛部監督
Q:まず往路を振り返っていかがですか。
A:昨年と比べてどうなるかということで、
  チームを構成していきました。
  それで1,2区は去年は18番、19番まで落ちてスタートしたのですが、
  今回はそれを必ずないようにと。
  そういうことがないようにということでやって、
  プレッシャーもかけずに学生には選手には送り出して。
  結局昨年は往路で7番ということで、
  7番がそれ以上狙っていくということで、
  その予定通りを学生が走ってくれて、3・4・5区とつないで。
  よい形で往路はゴールしたと思います。

Q:4区の山口君もよい走りだったと思いますが。
A:まだ具体的なタイムは聞いてないので、ちょっと分かりませんが、
  非常に好順位だったということで評価したいと思っています。
  また1区の村山君が本当に強豪校と一緒に走ってくれたので、
  非常にタイムも良かったものですし、役目も果たしてくれたなという風に喜んでいます。

Q:そして復路に向けてということになりますけど。
A:正直これから作戦を立てるということで。
  ただまあ、昨年と復路を比較して、
  ミスがあったところを重点的に補っていき、
  特に6区としては大きく送れたので・・・
  そこは確実にいけるように計画を練ってきたのですが、
  思いのほか、6区は平田が調子が良いのと、下りの適正がすごくあるので、
  その辺がどこまでいけるかというところで、正直前と差を見ると、
  駒沢大学の千葉君なんかがいますので、
  そこは昨年の区間新記録を出していた人間なので、
  追いつく着はないとは思うのですが、どこまで粘れるかと。
  後ろとしては離したいなと思ってます。

Q:最終的にはどのあたりを、というイメージはありますか。
A:欲を言えば、3,4番をいきたいと。また後ろを見ればたくさんいますので、
  そこは確実に昨年のことがないようにやりたいと思ってます。


往路6位 山梨学院大学 上田誠仁監督
Q:往路を振り返ってみていかがでしたでしょうか。
A:そうですね。あのー本当に混戦を予想してました。
  その中で何とか抜けだして、まあ6位、
  シード権内にたたき出された前回のレースからは、
  少しチーム力という部分は、成長のあとが伺えるかなと。
  ただし、まあ明日に向けては前も詰まってるし、
  後ろも迫っているということもありますので、
  まだまだのこの混戦から抜け出た状態ではないと思うんですよね。
  ですので、気持ちを引き締めて、明日はさらに一つでも上を目指す、
  勢いのあるレースをしたいと思います。

Q:どの当たりがポイントになりそうでしょうか。
A:そうですね。まあ9区にキャプテンの松枝を控えてますので、
  本当はそこまでにしっかりとした足固めがあっていければいいんですけど、
  そこで勝負を決める部分は決めたいなという気はします。

Q:上にも下にもということで、明日も激戦というか、
  そういうことが想像できますか。
A:そうですね。かなり厳しい戦いになると思いますけれども、
  守りに入らず、攻めの気持ちに戦いに挑みたいと思います。

往路7位 青山学院大学 原晋監督
Q:復路終わってどのような感想ですか。
A:想定した範囲の、わりと前の良いほうへ転がってくれましたね。

Q:お見事だったのは、出岐選手の走りでしたね。
A:彼は監督冥利につきるというか・・・すごいですね。
  プラスアルファの力を出してくれました。

Q:どのあたりがすごかったでしょうか。
A:実は、アキレス腱を痛めていて・・・。
  非常に不安だったんですね。残り3Km上れるかなって思っていたけど、
  村澤くんが前にいましたけれども、彼に関係なく、
  ラストもしっかり上れたので、100点満点、150点満点ですね。

Q:その後、3区以降はいかがでしたか。
A:福田が前半押さえてやっていたのですが、
  後半はよく頑張ってくれましたね。
  遠藤は4区ですが、入りちょっと、私が指示で早く入れさせすぎたので、
  若干中盤へばってしまったんですが、最後よくまとめてくれました。
  いずれにせよ、5区もよく粘っていたので、
  1区の佐藤くんが1年生ながら良い走りをしてくれたので、そこからが始まりでしたね。

Q:復路に向けての目標はなんでしょうか。
A:最低シードは獲りたいので、シード権外まで2分そこそこだとは思うんですけど。
  まず6区山下りで、シード守るというよりは、5~6番争いですね。前の山梨、城西ですね。
  このあたりをまずは山下りで追いつきたいなと思います。あとは流れですね。


往路9位 國學院大学 前田康弘監督
Q:往路振り返っていかがですか。
A:そうですね。まあ1区が本当非常に心配だったんですけれども、
  あのハイペースの中で、1区の桑原が後ろの方でしたけれども、
  しっかり粘って2区につないでくれたので、流れがしっかりできたかなと思います。

Q:山上りはいかがでした?
A:そうですね。ちょっと寺田に関しては、どっちに転ぶかなと思っていたんですけど、
  後ろで見ていて非常に冷静に走っていたので、安心して見てられました。

Q:明日に向けて、復路に向けてということになりますか。
A:そうですね。もう本当是が非でも2年連続シードを獲りたいので、
  もうしっかり選手には徹底して、ペース設定決めながらしっかり確実につないで、
  大手町にタスキを運びたいと思います。


往路10位 学連選抜 鈴木監督
Q:往路を振り返っていかがでしたでしょうか。
A:1区のスタートがあの位置ではどうしようもならないですね。

Q:日大の2人の選手の走りはいかがでしたか。
A:2区の佐藤はまあまあ、それでも決して悪い走りではなかったけど、
  1区の田村があの順位ではね。流れを作れないですね。

Q:3区以降はいかがでしたか。
A:3区の梶原も前半、勢いよく入り込んで、
  やっぱり後半ちょっとペースダウンしちゃいましたね。
  前半の勢いがオーバーペースになって、14分01秒だったかな、
  5Kmがね、それがね、後半響いちゃってペースダウンしちゃいましたね。

Q:山登りの吉村選手は健闘しましたね。
A:吉村は上りきるまではすごくよかったですよ。
  前の東海大まで迫ったんですけどね、下りがしんどかったね。
  下りが全く走れなかった。
  上りきるまでは1時間20分ぐらいのラップタイムを刻んでいたんです。
  ただ下りが全く走れなかった。

Q:復路に向けてどのような目標を持っていきましょうか。
A:復路も各大学から選ばれた良い選手がおりますので、
  なんとかシード権を確保して、
  少しでも上の7番、8番を狙える位置でゴールしたいなと思っています。

往路11位 日本体育大学 別府健至監督
Q:往路を終えて採点すると?
A:う~ん、70点ぐらい。
Q:減点の要因は?
A:3区がもう少し、まあ悪くはないと思うんですけど、最後の部分と。
  4区がもう2つ、というところかな。
Q:明日の復路に向けての目標とプランは?
A:スタートとなる6区でうまく流れに乗って、あとは個々が考えているレースプランが
  ありますので、それに沿って展開していく、それしかないと思います。
Q:大手町では何位ぐらい?
A:最低でもシードに入る。チーム目標は5位以内ということだったので、
  そこにこだわっていきたい。


往路12位 中央大学 浦田監督
Q:往路を振り返ってみていかがでしたでしょうか。
A:そうですね、12位ということで、
  順位的にはこの順位も往路はあるというふうに思ってたんですけども、
  まあタイム差が前のシード権のところもそうですし、
  上位の入賞、あるいは3位以内を目標にしていたところが、やっぱりかなり厳しくなりました。
 
Q:どのあたりが計算とは違ったかなというところでしたか。
A:4区まではもう完璧な状態で、5区が多少順位を落とすということは
  想定してたんですけども、思ったよりタイムが悪すぎたということですね。

Q:復路に向けて...
A:復路もそれなりの選手がいますので、
  1つでも上をという気持ちでなんとか上位に喰い込んで行きたいと思います。

Q:どのあたりがポイントになりそうでしょうか。
A:明日は5人全員がどうタスキを繋ぐかということだと思います。


Q:伝統校としての意地とプライドもあると思います。
A:そうですね。4区まではもう完璧だったんですけど、
  なんとか明日、この借りを返せるように、皆で頑張りたいと思います。


往路13位 順天堂大学 仲村明監督
Q:往路を終えての感想は?
A:何とか乗り越えることができました。

Q:予選はつらくも、本戦に出場できたということで、
  レースの結果は予想通りでしたか。それ以上でしたか。
A:うちとしては予想通りなんですけれど、
  2年間本戦から遠ざかっていたので、
  ほかの大学が想定していた以上にレベルアップしていたとは思いました。

Q:名門順天堂頑張れ!という声援があったと思うのですが。
A:本当にありがたいと思ってます。

Q:明日のシード争いなんですが、いかがでしょうか。
A:そうですね。2分ちょっとあるので、すんなりと追いつけるタイムではないので、
  1区間1区間コツコツと闘っていきたいと思っています。

往路16位 上武大学 花田勝彦監督
Q:花田さん!ある面で非常に注目の上武だったのですが、
  いまのご感想はいかがでしょうか?
A:そうですね。実力不足かなということを感じました。

Q:箱根予選会も素晴らしいトップ通過、全日本初出場初シードということで、
  流れ的には上武のこの箱根を楽しみにしていたファンも多かったと思うのですが...。
A:そうですね。予選会にしても、
  全日本にしても他大学のブレーキでウチが順位が上がった訳ですからね。
  ただ、実力的にはシード権の前後を狙えるか、
  狙えないかぐらいの位置だと思っていたので、
  1区の出だしが良かっただけに2区の氏原にもう少し頑張ってほしかったというのが正直な感想です。

Q:明日の復路にかける思いをお聞かせください。
A:そうですね、一斉スタートの大学が多いのでとにかく上手く流れに乗っていって、
  往路の選手は上手く流れに乗れなかった選手が多かったので、
  今回目標としている8割以上の力を出すことを復路の選手は実践してほしいです。


往路17位 帝京大学 中野監督
Q:往路の結果を振り返って採点していただきたいんですが。
A:採点するの難しいですね。
  当初、予定していた選手を使えなかったっていうのもありますが、
  展開も早かったということで、思ったようなレースが出来なかったっていうのが事実ですね。

Q:どのへんが一番誤算になりましたか。
A:今日走った選手自体はこういう力だと思いますけれども、
  予定してた選手がうまいところに這いらなかったっていうのが結果としてでたのかなと思います。

Q:明日のプランと目標をお願いします。
A:復路も往路と同じくらいのメンバーですので、
  堅実に一つ一つ拾っていって、少しでも総合順位を上げていきたいなと思います。
  繰上げが13チームあるということで、逆にうちにとってはプラスかなと思います。


往路19位 拓殖大学 岡田監督
Q:往路を振り返っていかがでしたか。
A:本当にどこも動かなくて、反省しております。

Q:点数にすると?
A:60点かな。

Q:減点の要因というのは?
A:山登りで本来使いたかった子が使えなかったのは大きかったし、
  あとはそこそこ走ったんで、山登りは去年並みで走っておけば
  シード権前後ぐらいで走れたんで、後半って気持ちになりましたけどね、
  急遽替えたんで本人には負担が大きかったんだと思いますね。

Q:明日のプラン、目標は?
A:明日は淡々と走るだけです。どこも往路に集めた感じがあるので、
  復路は挽回できるんじゃないかと期待しています。

2012年1月 2日