たっぷり6曲! イタリアの子供の歌、日本ではどう訳された!?

たっぷり6曲! イタリアの子供の歌、日本ではどう訳された!?

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9月24日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、『タケスクリプション 日曜名曲集』の選曲テーマは「ゼッキーノ・ドーロ」でした。イタリアで行われている、子供の歌唱コンクールのことで、このコーナーでも何度かその名が出ていました。

鷲崎健「イタリアのミラノで昔の今日、開催されたんですね(1959年9月24日に第1回が)。現在はイタリアのボローニャ市で年1回開催されている、子供の歌のための国際歌唱コンクールの名前が『ゼッキーノ・ドーロ』となっております」

久保朱莉「世界的に有名なんですか?」

鷲崎「そうなんです! この番組でも過去にいろんな特集の中で(関連曲を)かけたことがありますし、あの『黒ネコのタンゴ』も、この大会で出てきた歌に日本語の歌詞をつけられたという。コンクールの出場者は3歳から10歳までの児童に限定されていて、なんと2007年までは審査員も12歳以下の児童が行なっていたんですって」

久保「そんなコンクールがあるんだ! おもしろい!」

鷲崎「その中から、いくつかおかけします。知っている曲が多いと思いますよ! まずはこの曲、聴いてください」

♪「カレーだヒッホッホ」/石川健二

鷲崎「第31回、1988年のゼッキーノ・ドーロの入賞曲となっております。作曲、作詞がドロレス・オリオーソさん。日暮真三さんが訳詞をつけておりました。

原曲も調べてみたんです。イタリア語で『わらべ歌とおとぎ話』みたいなタイトルで、MVというかアニメーションPVみたいなものがあって、それを見るとゾウやサイとかが楽しそうに歌っていて……どうもカレーは出てこない(笑)」

久保「そうなんですか!?」

鷲崎「原曲の詞にも当たってみたけど、『みんなで歌おう!』『合唱するって簡単だよ。なんの道具もいらない!』『僕たちだけがいれば歌えるじゃないか!』といった、割とチルい歌なんです」

久保「それがなぜか……」

鷲崎「『カレーだヒッホッホ』に。理由はまったくわからないです(笑)。日本に持ってきたとき、どうしてそうしようと思ったのかわからなくて、たいへんおもしろい!

いろんな特集でかけた曲も今日、重複すると思いますが、お許しいただければと思います。これも(「キッズボーカル」特集で)かけたかな……」

「パパはこまったちゃん」加藤匠

鷲崎「なんてかわいらしい歌! 1991年、第34回のゼッキーノ・ドーロの入賞曲です。原題も『とっても子供っぽいパパ』となっています。作曲がアウグスト・マルテッリという、とにかく天才的な作曲家で。どの国でもそうですけど、その国のポップスの重要な人物が子供ソングを手がける、という中のひとつですね。

作詞がリーノ・バンフィという方で、『パパはこまったちゃん』の訳詞は山川啓介さんです。『聖母(マドンナ)たちのララバイ』、あの荘厳な歌詞を書いた方が、こんなにかわいい曲を。ただ調べると、こっちは(原曲と歌詞が)ほぼ同じでした」

久保「そういうパターンもあるんですね!」

鷲崎「どの曲が有名なのかは世代にもよるのかもしれません。次の曲、僕は給食の時間によくかかっていました」

♪「トレロ・カモミロ」西六郷少年少女合唱団

鷲崎「アガっちゃう! 歌って踊って……踊りはないのに(笑)。こちらは第10回、1968年の入賞曲となっております。原題は『闘牛士カモミッロ』、フランチェスコ・サヴェリオ・マレスカさんが作詞。フランチェスコ・パガーノさんが作曲、先ほど話した『黒ネコのタンゴ』もこの方です。

邦題『トレロ・カモミロ』、阪田寛夫さんによる訳詞です。阪田さんは『サッちゃん』『夕日がせなかをおしてくる』などを手がけています。ご本人は小説家としてもっと有名になりたかったというか。詞のほうでばかり評価されて、忸怩たる思いがあったようで。『俺はやっぱり小説家になる!』『いつ離婚するかわからないから、俺のことはおじさんと呼べ』、お母さんのことは『おばさんと呼べ』と。

娘さん(内藤啓子さん)が書かれた『枕詞はサッちゃん』という、メチャメチャいい本がありまして。晩年、阪田寛夫さんが入院されて、ほとんど笑顔が見られない時期があった。時々、お母さまが面会に来られたときだけうれしそうにして。『おじさん、しっかりしな』『おばさんは世界一かわいいおばさんだね』と」

久保「愛がこもっているなあ……」

鷲崎「そういうシーンもある、とてもオススメの本ですよ。次は何か(「スピード違反」特集)でかけたね。聴いていただきましょう!」

♪「自動車になったカメの歌」/田中星児with若草児童合唱団

鷲崎「『カメの疾走』というタイトルで第15回、1973年に入賞しています。作曲、作詞がニコラ・ジョヴァンニ・ヴァルテル・ピンネッティ。邦題は『自動車になったカメの歌』、峯陽さんの訳詞です、『お化けなんてないさ』の作詞でおなじみですね。

この曲もほぼ原曲どおりです。Apple Musicにイタリア版のMV、動画みたいなものがあって、サルの博士がカメを改造していました」

久保「なんじゃそりゃあ(笑)」

鷲崎「便利なもので、検索するとイタリア語の歌詞が出てきて、日本語変換で日本語がある程度わかる。訳詞されたものとの違いを調べてみるとおもしろいですね。続きまして、こちら聴いていただきましょう!」

♪「エッチュ~!(ハックション)」/江籠貴幸

鷲崎「第27回、1984年に入賞しています。テレザ・パウラ・フェレイラさんという方の作曲で、作詞はもとがポルトガル語でフェレイラさん、イタリア語はアルベルト・テスタさん。

冬杜花代子さんという方が訳詞されていて、冬杜さんは『Dr.スランプ アラレちゃん』の『アレアレアラレちゃん』、アニメの『コブラ』(『スペースコブラ』)のエンディング『シークレット・デザイアー』というメチャメチャ大人っぽい曲、あと中森明菜さんの『TANGO NOIR』……。

この曲をこう訳してください、というのがどう来るのか。いろいろあると思うんですけど、ほぼワンテーマでね。この曲、『かぜひくなんて よていにないよ』の部分が大好きなんですよ。そりゃそうだろう(笑)。この1行にたどり着くのが楽しいな、と。次が本日最後の曲です!」

♪「おどろよタンゴ」/寺崎慈允、橋爪なな

鷲崎「原曲がなんと、アルゼンチン民謡。詞も曲も誰が作ったかわからない。原曲の編曲は先ほども出た天才、アウグスト・マルテッリ。それにイタリア語をつけて……そうして入賞するケースもあるんですね。こちらの入賞が1990年、第33回の大会で原題が『青色の小鳥』となっています。90年に入賞して、92年には神崎ゆう子、坂田おさむのバージョンでシングル化されていると。……6曲もかけてしまいましたね(笑)」

久保「心温まりました!」

鷲崎「たまにこういうのもやりますので、来週もお楽しみに!」

 

「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

 

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