【西武】隅田知一郎投手インタビュー 直訴してのプロ初完封は「完投できるというのを証明できるチャンスだと思った」

【西武】隅田知一郎投手インタビュー 直訴してのプロ初完封は「完投できるというのを証明できるチャンスだと思った」

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11月10日放送のライオンズエクスプレスでは、9日の放送に引き続き、埼玉西武ライオンズの隅田知一郎投手にインタビューした模様を放送した。プロ初完封の試合を振り返り、今シーズンの勝利の要因について訊いた。

――今シーズン3試合目の登板、4月19日のソフトバンク戦で約1年ぶりの勝利をおさめました。嬉しさから次の登板へ気持ちを切り替えることはできましたか?
隅田「できたと思います。勝ったからとかではなくて、毎試合そうしろと1年目から豊田(清投手)コーチにも監督にも言われていました。終わったことは変えられないので、どれだけ前を向いてやれるか。そこは勝っても負けても昨年からやってきたので、変わらずいけたと思います」

――精神的に強いですね?
隅田「昨年は豊田コーチからよく言われていました。『俺だったらグラウンド来ねぇぞ』みたいな(笑)。冗談半分ですけど、一生懸命やっているのはすごく分かるとも言ってもらいましたし、絶対勝てる時が来るから我慢してやりなさいと」

――1年ぶりの勝利からまた4試合勝てない日々が続きました。抹消された時(自身3連敗の翌日、5月22日に登録抹消)はどのようなことを感じましたか?
隅田「逆にスイッチが入った。ここで落としてもらえるということは後半すぐにチャンスが掴めるんじゃないかと思ったので。ファームで(1軍へ)上げざるを得ないだろうと思ってもらえるように投げた結果、完投もできて(5月30日の日本ハム戦、9回131球、3失点で完投勝利)、1週間後に上げてもらえた。火が付いたじゃないですけど、反骨心というか、後半絶対に(チャンスが)来ると思ったので、ファームでやってやろうという気持ちになっていました」

――完投勝利はまさしく一発回答でしたね?
隅田「そうですね。平石(洋介)ヘッドコーチにも『隅田には勝てるピッチャーになってほしいから、どうして勝てないのかを考える時間にもなる。自分がファームで勝った時に勝てるというのがどういうことなのか分かってこい。自分で勝ってこい』というように言われていた。できると思った」

――1軍復帰後は勝利を重ねましたが、その中でも8月9日の日本ハム戦のプロ初初完投、初完封を振り返っていただけますか?
隅田「序盤3者連続三振からスタートしたとは思うんですけど、いつもと変わらずにマウンドにも登れました。そこでホッとする気持ちもなく、気付いたら野手の皆さんも大量得点してくれた。ここで完投できるというのを証明できるチャンスだと思ったので、直訴じゃないですけど、『いかせてください』と。それでいかせてもらえた試合ですね」

――何回に直訴したのですか?
隅田「7回で100球を超えていたんですけど、いきたいですと言った。豊田コーチも『大丈夫か?』とは言っていたんですけど、そこで完封できてから後半は100球を超えても投げさせてもらえるようになりました。僕の実力は大したものではないんですけど、ここまで投げられるよと証明できた試合になったんじゃないかな」

――勝てるようになった理由はどこにあると思いますか?
隅田「配球面や自分の球種、何を打たれているのか、何で抑えているのかを把握した上で、1軍に上がった。それは1軍、2軍とかではなくて自分のピッチングを理解すること。分かった上で1軍のマウンドで投げられたのが、勝てるようになったきっかけなのかなと思います」

――『隅田知一郎のピッチング』とはどのようなものですか?
隅田「難しいですけど、球は速くない本格派みたいな(笑)。技巧派だとは思うんですけど、三振もしっかり取れる感じです」

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー

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