岸田内閣の支持率、どうしてここまで落ち込んだ?

岸田内閣の支持率、どうしてここまで落ち込んだ?

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11月13日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「岸田内閣 発足から今までを振り返る」というテーマでお届けした。先日行われた共同通信の調査では岸田内閣の支持率が28.3%まで落ち込んだ。ここまで落ち込んだ理由は何か、これまでの岸田内閣にどのようなイメージを抱いているか、語り合った。

西川あやの「内閣支持率は各社で数字にバラつきはあるものの、おおむね30%前後という結果が出ました。2009年の麻生政権の最後のほう以来の低さということです。最初、防衛力強化のために増税論議を進めてきて、最近は減税を打ち出して。このモヤモヤとした感じを見ていればこうなるのは当然ですよ、という感じですけど、どうでしょう?」

青木理「何をしたいのかわからないというか、何もしたいことがないんじゃないの、というところが(国民に)あるんでしょうね。安倍さん、菅さんという、ある意味個性の強い、強圧的な政権が続いたあとで、岸田さんになって。政治記者チックな言い方をすれば、タカ派路線から、宏池会というリベラルというか穏健な派閥のトップ、岸田さんが政権について。みんなほぼ忘れているけど『新しい資本主義』って言ったじゃないですか」

西川「はい」

青木「これまでかなり自由主義的な、庶民に厳しいような、お金持ちが儲かればトリクルダウンしてみんな儲かる、みたいなことを言っていたんだけど、岸田さんの新しい資本主義というのは、受け取り方としては、富の再配分をするような政策になるんじゃないかと思って、それなりに高い数字(支持率)だった。でもその後、そういうこと全然していないよね、っていう。場当たり的に支持率だけ見て『減税だ』って言い出して。『この前まで増税と言っていたのに減税?いったい何したいの?』というのが見えない辺りが、岸田政権というのが迷走している、支持率が下がっている、大きな理由なんじゃないですか?」

西川「最近のことでいうと物価高対策を掲げて9月ぐらいから『還元、還元』という言葉が出てきた。10月から所得税をどうにかしよう、という議論が出てきているわけですが、山内さんはここまでを振り返って、いかがでしょう?」

山内マリコ「『聞く力』どうしたの? という感じです。最初のころ、聞く力を強調されていて、派閥を抜きにしても、若干リベラルというか落ち着いた、極端なこと言わない、いい意味で薄味みたいなイメージでした。聞く力、庶民の声に耳を傾ける意味でのアピールポイントなんだろうなと思っていたら、聞くどころかどんどん……。私の印象としてはお金遣いが荒いというか。円安、物価高、いろんな要因はあるんだけど、お金まわりに対してどうなってんだろう、と思うようになりました」

西川「うん……」

山内「税金がどんどん上がっていく印象があって、最終的に『増税メガネ』という言葉もSNSから出る、みたいな。新しい資本主義、最初に掲げたものからほど遠いところにいるな、という気がします。ビジョンどうしたの? みたいな」

西川「経済も国民の感情や動きでつくりだされるものじゃないですか。どちらかというとみんなでいい方向に行くように気持ちを誘発してほしいと思うんですけど、増税のことばかり言われたから減税を考えるとか、選挙の前だからこうしているんじゃないか、というのが国民から透けて見えてしまうと、どんどん信用がなくなって、支持率に如実に出るのかな、と思いますね」

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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