1曲ごとに鷲崎健の思い出やエピソードあり。「ラジオ」曲特集!

1曲ごとに鷲崎健の思い出やエピソードあり。「ラジオ」曲特集!

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3月3日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、『タケスクリプション 日曜名曲集』の選曲テーマは「ラジオ」! この日が「民放ラジオの日」であることにちなんだテーマでした。

鷲崎健「いつも曲ごとに、何年に発売して誰が作詞、作曲で……という資料をまとめてくるんですけど、今回はいっさい準備しておりません! 1曲ごとに思い出があったり関連があったりするので、そういうのを語ろうと思います。まず1曲目、聴いてください!」

♪「Radio Prayer」/鷲崎健、清浦夏実

鷲崎「“Prayer(プレイヤー)”は“願い”のほうですね。『こむちゃっとカウントダウン』っていう番組が昔……っていうほど昔でもないですけど(笑)、文化放送でやっていまして。櫻井孝宏さんと井口裕香ちゃんの時代に、『こむちゃのCDつくるから、鷲崎さん1曲書いてくれ。2人、デュエットの曲で』と。

デュエットの曲を書くというのはなかなか難しかったんですけど、『何書こう?』『やっぱりラジオについての曲がいいな』と思って、ラジオの曲を。文化放送周りにいて、『テーマソング書いてよ』『曲書いてよ』みたいに言われることがたまにあって、ラジオを題材にした曲を何度も書いているんですけど、ラジオを聴く環境も変わってきている。

『電波』とかそういう、使える言葉がどんどん、減ってくるというか変化はしていくでしょうね。いまのいちばんリアルなラジオリスナーに響くラジオソングかどうかはわからないです。『チューニング』なんていう言葉もだんだん聞かなくなってきまして」

鈴木純子「鷲崎さんの声が甘くて。普段の声も素敵ですけどね」

鷲崎「そう、歌うと甘いの(笑)。清浦夏実ちゃんは当時、FMでいっぱいしゃべっていて。もともと役者で『金八先生』とかに出ていて。いまは元Cymbalsの沖井礼二さんとTWEEDEESというバンドを組んでいらっしゃいます。続いてはこちらの曲、聴いてください!」

「忘れられたD.J.」Gee2wo&GL

鷲崎「Gee2woさんは元RCサクセションのメンバーですね、キーボードを弾いていらっしゃった。解散したあとはPUFFYのバックなんかをしていたらしいですね。いまは鍵盤、ピアノの講師などをしているらしいですが。

この曲は僕、中学生のときにRCサクセションを好きになって、いろんなところをまわってレコードで手に入れたんです。なんでしょう、シンセサイザーミュージックにしても音がガツガツ出てくるわけでもなく、清志郎みたいにシャウトするわけでもなく、踊らせるような曲調でもなく、10代がほしいメッセージが入っているわけでもなく。でも何か立ち止まってしまうような良さがあって。

まだ中学生で何も経験していない、『懐かしい』という感情がハッキリわかるにはまだ若すぎる。懐かしいという中に『美しい』『悲しい』が入っている、みたいなものがよくわかんない、モヤモヤしている中で、たとえば恋愛の経験もなかったけど、ポップソングで失恋の歌を聴いて思いを寄せることはできた。恋愛も失恋もしていなくても、すごく心が動いて、それが終わってしまった過去を悲しんでいる歌、というのは経験したことがあった。

これはいま聴くと、終わってしまった過去を慈しむ歌じゃないですか。それが中学生の自分には、わかるようなわかんないような、でもなんかモヤモヤしたキレイさがあって、すごく好きだったんですね。続いて、ステーションリスナーだったらこの曲、聞き覚えある方も多いかと思います!」

♪「多摩川でやるマンを聞きながら」/みつい健一

鷲崎「みついさんは2006年ですか、40歳という若さで、ご病気で亡くなってしまわれて。そのとき『やるマン』(『吉田照美のやる気MANMAN!』)の中でも触れていらっしゃいました。やるマンリスナーで、やるマンが好きだ、というミュージシャンで、番組の中でも有名だったんです。

『多摩川でやるマンを聞きながら』というタイトルですけど、『やるマンという、すばらしいラジオがあるぞ!』という曲では決してなくて。夕方に『やるマン』聴いて、午後に起きて魚釣りをしながら、本当にどうなっていくんだ……。それに対して、退屈ブルジョワジーな感じでもなく、開き直って、でもなく。どうしよう、っていう。

何者かになれないけど、世界は何者かになった人だけでできあがっているわけでもない。どうしようもなくて、自分に何ができるんだろう、このまま終わってしまうんじゃないか。世界からハミ出してしまったような、世界の歯車と合っていないような。でも『やるマン』という番組の向こう側に、同じような人がいっぱいいて、自分のどうしようもないこと、周りのどうしようもないこととかを笑ったりして。

ハミ出してしまったはずの自分だけど、やるマンの向こう側の知らないどうしようもない誰かとはつながっているんだ。俺はひとりじゃないんだ、ということを思いながら、どうしようもない自分のことを歌っている歌じゃないですか。ここで歌われているのは『やるマン』だけど、ラジオというのはそういうふうに機能するものでもある、と思いますし。

照美さんがすごく毒舌かというと難しいですけど、照美さんの言葉がナイフみたいになってしまうときもあると思うんです。でもその刃物で切り取られる幹部、その刃物で突かれたから出てくる膿、みたいなことも、聴いている人にはきっとあって。そういうものをやるマンに求めていたんだな、というのを、この曲を聴くといつも思って、切なくなります。続いて、最後ですね!」

♪「Oh! RADIO」/忌野清志郎

鷲崎「2009年に亡くなられてしまった忌野清志郎さんの、実質最後の曲でした。もともとラジオの企画があって、ほかの人たち、いろんなミュージシャンが歌う曲として提供したんですけど、ご自分のスタジオで。すべての演奏、ドラムもギターもハーモニカも、歌も全部、自分で入れている楽曲です。

僕は清志郎さんがとても好きで。訃報を聴いたのも、この局(文化放送)ですね。このフロアで聴いて、しばらく立てなくなるほどでした。青山葬儀所でお葬式があって、覗くだけ覗きにいこうと。ただその日は僕、生放送があって。さすがに並んでいたら間に合わないな、と思ったんですけど『いや、間に合わなくてもいいからギリギリまで並ぼう』と。6時間ぐらい並んだんじゃないかなあ。

並んで、間に合わなさそうだったらさすがに出ようと思ったんですけど、葬儀所では清志郎さんの曲がずっと流れていて。僕が何時間も並んで、ちょうどたどりついたときに、この曲が流れていたんです。このあとラジオの生放送があるときに。それは本当にただの偶然ですけど、すごくたまらない記憶になって。うれしいのか悲しいのかわからないような気持ちになったのを覚えています。

ということで、このコーナーも残すところあとわずかでございます。どんな楽曲が飛び出すのか、来週もお楽しみに!」

 

「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

 

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