
自民党は60代が支える政党になってしまった!
石破総理大臣は、2日の自民党の両院議員総会で記者団の取材に応じて、しかるべき時期に責任を判断するとしながら、当面は続投する意向を表明した。
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)9月3日の放送は、ノンフィクションライターの石戸諭氏が出演し、このニュースを解説した。
野村邦丸(パーソナリティ)「党四役は責任を取って退任する意向を表明しています。辞表は石破さんが預かっている状態です。バッシングを受けている実感は党内にはあるけど、世間から受けている実感はない。石戸さん、このニュースいかがですか?」
石戸諭氏「マスコミ各社の世論調査を見ると、中には先月に比べて10ポイント近く跳ね上がっているんですね」
邦丸「すごい数字ですよね」
石戸「今まで30%切っていましたが、だいたい40%前後ですね。悪くはない数字です。では、8月に石破さんは何をやったの。参院選の争点になった消費税問題が動いたわけではない。戦後80年の式典のスピーチが評判になっていたというのはあるにせよ、それだけで10ポイント上がるのかというと、解せないところがあるかと思います。日経新聞の自社の世論調査の分析によると、石破さんの支持率で特徴的なのが60代以上の支持率が非常に高いということ。もう1つは立憲民主党の支持者が支持に回っている。これによって上がっている」
邦丸「ここからどんなことがいえますか?」
石戸「私の仮説でいうと、参院選から続いている傾向なんですけど、自民党と立憲民主党は60代以上が支持する政党になっているんです。安倍政権の時は、そうはいっても現役世代、20代~40代が支持していたんですよ。これが変わってきた。どこに流れたかというと、現役の世代に向けたメッセージを発信している参政党や国民民主党。それまで自民党は薄く広く、色々なところから支持を調達する政党でした。ですが、本当は取れていた層が他党に流れ、熱心に支持してくれる人がそんなに多くないことが明らかになった。今は、ここを熱心に支持したいという政治の季節になってきたということです。石破さん、自民党が考えなきゃいけないのは、自民党のゴタゴタを見せつけられて、20代~40代の人たちが支持するのか?ということです」
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