トランプ大統領の影響力はまだ大きい。ただ国民の反発は強まっている

トランプ大統領の影響力はまだ大きい。ただ国民の反発は強まっている

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大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、5月28日の放送に同志社大学大学院教授の三牧聖子が出演した。アメリカ政治外交を専門とする三牧が、トランプ大統領の影響力、現在の支持層などについて語った。

大竹まこと「前回お越しになったのが去年2月。約1年ぶりです。世界情勢もアメリカも、この1年でかなり変わってきてしまいました」

三牧聖子「トランプ政権が本格的に始まって。1期目との連続もありますよね。米国第一というスローガンは変わらない。ただし、同盟国はアメリカにいろいろやってもらってきたのだから、これからはアメリカにひたすら尽くす番であると。対米投資の80兆円以上もやるべきだ、ホルムズ海峡に艦船を送って、危険でも掃海すべきだ、と。同盟国に対する要求が1期目とは比較にならない、非合理的なものになっている。米国第一の深化です」

大竹「うん」

三牧「いまのトランプ大統領の政治外交が国民のため、アメリカのためになっているのか。同盟国との関係は悪化、関税政策でむしろアメリカの平均的な家庭で15万円ぐらい負担になっている、という数字も出ている。米国第一というより、トランプ第一じゃないか、という不満も相当、高まっている。そんな状況です」

大竹「大統領1人の発言で世界が変わっていく。ものすごい影響力ですね」

三牧「はい。アメリカは民主主義の国のはずで、ちゃんと三権分立が機能していなければなりません。でも議会はいまのところ共和党が多数派です。トランプ大統領が国民を苦しめるような政策をしても何も言わない、共和党の議員は大統領に従っている。皆の怒りも高まっていますが、議会が歯止めになっています」

大竹「はい」

三牧「あと最高裁です。全部が全部、トランプ寄りとは言いません。でも1期目と合わせると、トランプ大統領から指名された保守派の判事が3名、加わった。保守派が絶対多数になっている。非合理的な政策を最高裁もアシストしているのでは、というような判断も多く。権力の歯止めになっていない、と。今年、中間選挙もありますので、やはり最後は民意かな、というところですね」

青木理「トランプさんの支持率が下がってきて、中間選挙が注目されている。とはいえ共和党の予備選を見ていると、物申す人ではなく、むしろトランプさんが送り込んだ人が次々と当選している。そう考えるとアメリカ全体の民意、物価高や非合理的な政策なんかで不満があっても、共和党のトランプ支持者というかMAGAは強固な基盤であると感じます」

三牧「そのとおりの面もあります。私が非常に注目していた、共和党の下院議員の予備選が今月、ケンタッキー州でありました。トーマス・マッシー議員という、共和党ではほぼ1人、孤軍奮闘で、イラン戦争にも反対。イスラエルへの軍事支援も反対。米国第一なのに、なぜこんなにイスラエルに軍事支援する必要があるんだ、と。トランプ大統領も米国第一を進めるなら、その辺はメスを入れなければいけないところです」

大竹「はい」

三牧「トランプ大統領に近い人、あるいは本人も名前があるのでは、と言われているエプスタインファイルも全部、開示しよう、みたいな議員もいる。国民の人気はあるんですが、トランプ大統領に敵視されて、無名の候補に敗れた。そうなると、なんだかんだ言っても共和党の支持層の中で、トランプ人気はあるんだな、と思いますよね」

大竹「うん」

三牧「他方、いままでの予備選で恐らく近年、最もお金が投入された選挙だったんですね。人気がある、イスラエルの軍事支援をやめよう、と言うマッシーを落とすために、イスラエルロビーがいろいろなかたちでお金を投じて。それでようやく負かせられる。落選させるコストもかかっている。トランプ大統領の影響力はまだあるとはいえ、段々、国民の反発も強まっている、という現状があります」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~午後3時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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