『週刊文春』はなぜ強い? “文春砲”を生み続ける組織の仕組み

『週刊文春』はなぜ強い? “文春砲”を生み続ける組織の仕組み

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フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄ラジオマガジン」(文化放送)。6月10日(水)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、水曜前半レギュラーの組織開発コンサルタント・勅使川原真衣が、話題のスクープを生み続ける、組織としての『週刊文春』について、独自の視点で語った。

勅使川原真衣「最近『週刊文春』のことをよく考えているんです。文春すごくないですか? 政治の話題はもちろんのこと、著名人のハラスメントの話だったり大企業の不祥事であったり、気づけば“また文春か”という場面が本当に多い気がするんです。
もちろんジャーナリズムとしての評価は様々だと思いますけど、私は“スクープがすごいよね!”という話がしたいわけではございません。“組織がすごいんじゃないのかな”と思ってるんです。
なぜ文春がすごいのか? 組織論的に探ってみたいと思っています」

武田砂鉄「はい」

勅使川原「文春に限らず革新を続ける企業の話になるとよく出るのが、“あそこは優秀な人が集まるから”みたいな話であったり、“あの営業部長だからできるんだよ”とか。学校みたいな組織だと“あの先生だからできることでしょ”と言ってみたり、“あの職人だから成り立つ”とか、新聞社・出版社であれば“あの編集者だから”っていう話ってよく出るじゃないですか。」

武田「僕、今それ言おうとしてました」

勅使川原「そうなんですけど、そんな誰かが辞めたら終わってしまう属人化した組織で勝ち続けているものは、私は見たことないんですね。
文春が、編集長が代わろうが何があろうがスクープが出続けているのは、何か仕組みに秘訣があるはずです」

武田「うん」

勅使川原「たとえば文春の革新は文春砲だと思ってらっしゃる方も多いと思うのですが、“文春砲そのものがすごい”というよりも、文春砲を生み続けるその仕組みに何かあると見ています。これ多くの企業や組織が悩んでいる問題かと思うので、ぜひ紐解いてみたいと思います」

武田「はい」

勅使川原「インタビュー記事などで追った結果なんですけど、いくつか論点あるかと思います。
まず1つめは、文春砲を文春砲たらしめる存在として『文春リークス』という存在があげられるんじゃないでしょうか。文春オンラインで情報提供フォームを設けています。こちら全国から情報が集まります。
こないだある会食で、文春とかに用心している方だったんですけど、この話題になりました。“文春リークスの情報量やばいぞ”と。
昔の週刊誌のスクープというのは、記者のベテランの勘であるとか人脈とか執念みたいなものに依存している部分があったと思いますけど、文春はその点が違うんだろうなと。情報が組織に流れ込む回路を設計したのがすごいのかなと思うんです。
さらにすごいのは、自己強化をしていくループに入れる点だと思っています。」

武田「自己強化?」

勅使川原「スクープを出すと、“あそこすごいよね”と文春のブランドが強くなりますよね。そうすると、“どうせタレこむなら文春にタレこもう”と。しかも『文春リークス』という窓口もしっかりあるので、“またタレこもう”となって、またスクープが出て。いいサイクルに入っていきます。
なので“文春砲”っていう言い方だと、爆破力がすごいように聞こえますけど、実は地味に情報を循環させる技が長けていらっしゃるのかな、と見ています」

武田「その循環力を作るためには、この『文春リークス』みたいなものを作ると、本当に色んな情報が寄せられる。普通にメールアドレスを公開しているだけでも、“実はこういうことになってるんです”みたいな、これはどうなの?という情報がまわってくるんです。
そういう取捨選択をするためには、地道に情報を選択していかなくちゃいけないから。循環を作るためには、その積み重ねもあると思いますね」

勅使川原「そうですね。まず間口は広くして、しっかり情報チェックはされているんですよね。すごいなと思います」

この後も勅使川原真衣さんは『週刊文春』の組織としての強さについて語っています。気になる方は、radikoのタイムフリーでご確認ください。

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