「メダルを交換するのは異例中の異例(山本博氏)  ~ 8月12日「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」

「メダルを交換するのは異例中の異例(山本博氏) ~ 8月12日「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」

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1984年ロサンゼルスオリンピック銅メダル、2004年アテネオリンピック銀メダルを獲得した、アーチェリーのメダリスト、医学博士で日本体育大学の教授、山本博氏が8月12日にコメンテーターとして出演。

「僕だっだら交換して下さいってお願いしますね」  「メダルってすごく大事なものですよ」(山本博氏)

 

名古屋市の河村たかし市長に東京オリンピック・ソフトボール日本代表の後藤希友選手の金メダルがかまれた問題で、メダルの交換が行われることになったニュースに関するリスナーからのメールを受けて、この日、番組に出演した、山本博氏が持論を展開。メダリストとしての思いを語った。

 

「噛んだメダルと交換することになったら、僕だった交換して下さいってお願いしますね。メダルってすごく大事なものですよ。その道のりで一緒に努力してもらった皆さんにメダルを触ってもらって一緒に喜んでもらうことは選手にとってもすごくうれしいこと。彼女の気持ちを踏みにじる結果になったことについては残念」と。さらに、「メダルには1つ1つに各競技の刻印が印刷されている」ことからも、「交換することは異例中の異例だと思う」(山本氏)と、1つのメダルがメダリストに授与される重みを、自らの思いと交錯させるように言葉にした。

 

確かに、『東京オリンピック2020競技大会公式ウェブサイト』の“東京2020オリンピックメダルデザイン”のページには、メダルの仕様として、側面には各競技名(競技名・種別名・性別・種目名)が英語で刻印される、との表記がある。後藤選手の新しいメダルは、山本氏曰く、「彼女用にもう一つ新しく作るもの」だということなのだ。一部報道によると、交換にかかる費用は、国際オリンピック委員会(IOC)が負担するという。ただ、河村市長が費用について「個人として出させていただきたい」と伝えたとの話もある。今後、費用についても注目が集まりそうだ。

 

「かじられてないけど、似たような経験を山本先生もしているのかな、とちょっと思ってしまいます」(斉藤キャスター)と水を向けられと、「ありましたよ。いっぱい。たくさんありました。はい」(山本氏)「その話聞きたい」(斉藤キャスター)と笑いを誘い、昔を懐かしんだ。

 

そして、今も現役のアーチェリー選手として活動している一面も随所に覗かせた山本氏。番組コーナーで取り上げた“熱中症”を防ぐ方法として、「基本は自分にとってベストな睡眠をとること、自分の体調を朝からしっかり確認すること、その日の気温に応じて時間を決めて水分をとること」(山本氏)と3つのポイントをあげた。「例えば、自家菜園をやられている方は、ここまで農作業したら必ず水分をとる、などと決めてから行動するといいのではないか」とアドバイス。「中高年は夢中になると水分をとることを忘れてしまうことが怖い、汗が止まったら危険のサイン」(山本氏)、と続けて注意を呼び掛けた。

 

自身は練習中、専ら“むぎ茶”を愛飲していうようで、塩分やミネラルは食事で摂取するそうで、「夏場は塩味の強いものを取るようにしている」(山本氏)とまさに現役のアスリートである。この日も練習を終えてから文化放送にお越し下さった。

 

加えて、「アスリートは自分自身を観察するのがすごく好き。相手のプレーを観察するけれど、自分の行動・思考・ルーティンを観察するのが好きで、こういう風な行動をしたら何か起きるっていうのを予測して、その結果をまた、検証するのが好きな人が多い」のだという。「今、食べたものが数日後の自分の体になるので、どんなものを食べるのかも意識した上で夏場だったらどんなものか、考えますねぇ」と。
アスリートの知られざる一面を垣間みた瞬間だった。

 

 

『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI』は平日午後3時30分~5時50分、文化放送(AM1134KHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。
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