お祭りをもっと活性化するには?#1『浜松町Innovation Culture Cafe』

お祭りをもっと活性化するには?#1『浜松町Innovation Culture Cafe』

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日本各地では、地域の風習に基づいて様々な祭りが開かれています。筆者も小さい頃、夏になると浴衣を着て近所の祭りや花火大会に行ったことを覚えています。カキ氷、焼きそば、金魚すくい、型抜きなど魅力的な屋台がたくさん出ており、いつも見慣れた場所が、キラキラした特別な世界に変化して見えました。そこにいる人全てが笑顔に溢れ、誰もが楽しそうに幸せな時を過ごしているように感じました。筆者のように、お祭りは美味しいものを食べ、楽しい時を過ごすものと考え、毎年楽しみにしている人は多いでしょう。しかし、元々の祭りの意味、そしてその起源を知る人は少ないのではないでしょうか。

大昔、祭りは神々をお祀りする神聖な行事でした。その起源は、歴史書の古事記に記された「天の岩戸隠れ」という神話にあると考えられています。世を照らす太陽神であるアマテラスオオミカミと、その弟で海の神であるスサノオノミコトのお話です。荒くれものでいつも周りに迷惑をかけてばかりのスサノオノミコトの様子に心を痛めたアマテラスオオミカミは、岩戸の中に隠れてしまいます。その結果、太陽神のいない世は暗く災いの多い世界となってしまいました。困り果てた八百万の神々が話し合い、アマテラスオオミカミを招き出すために岩戸の前で盛大な宴を行います。その楽しそうな様子に誘われてアマテラスオオミカミが岩戸から顔を出し、再び明るい世を取り戻すことができたという話です。この宴こそが、現在の祭りの起源とされています。その後時代の流れとともに、神事から祈祷、そして現在の娯楽へと徐々に変化していき、また地域ごとに様々な特徴を持った祭りが誕生していきました。

日本全国には実にさまざまな祭りが存在し、その数は10万とも30万ともいわれています。その中でも「京都の祇園祭」「大阪の天神祭」「東京の神田祭」は歴史が深くて規模も大きく、日本の三大祭りと呼ばれています。祇園祭は京都市東山区に位置する八坂神社のお祭で、約1100年の長い伝統のあるお祭りです。日本だけでなく世界的にも有名で世界各地から多くの観光客が見学に来ます。天神祭りは全国各地にある天満宮で催されますが、大阪市にある天満宮で行われる天神祭が有名です。約1ヶ月間行われる長いお祭りで、毎年130万人もの人が訪れる大阪三大夏祭りの1つです。神田祭は東京都の神田神社で行われ、江戸三大祭の一つにもなっています。約400年の歴史があるお祭りです。

現在は残念ながら新型コロナウイルスの影響で、開催されていないお祭りも多いですが、再び活気ある祭りが盛大に開催されることを願っています。そしてその際には、ぜひ行きたいと思ってもなかなか行けていなかった各地のお祭りに参加し、その特色に触れてみてほしいです。

様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが様々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」10月4日の放送では、‪ ‪歌人の田中章義さんと、祭り専門家でオマツリジャパン代表の加藤優子さんにご参加いただき、「お祭りをもっと活性化するには」というテーマで熱いトークが繰り広げられました。

 

お祭りの魅力

加藤 オマツリジャパンは、お祭りで日本を盛り上げることをミッションに掲げ、多面的に全国のお祭りをサポートしています。きっかけは東日本大震災です。震災後、沈んだ世の中でお祭りのパワーに触れ、学んできたことをその方面に活かしたいと考えました。特に青森のねぶた祭りにて、人間の根底にある喜びを呼び起こすお祭りのパワーに魅了されました。祭を目的に日本を訪れる人が増えたら嬉しいですね。

田中 お祭りは世界共通です。日本の「祭」という言葉を世界の共通言語にしたいです。あえて一つ挙げるとしら、古代エジプトから4500年続くエジプトのシャンム・ナシームが良いですね。直訳は春の匂いをかぐお祭りで、季節の香りを楽しむということが4500年も続いていることに感動します。

 

お祭りをもっと活性化するには

加藤 今の課題は、少子高齢化による人手不足、資金不足、幅広い世代で楽しめるコンテンツ不足、広報宣伝力不足などです。これに対し、例えば月間500万PVある我々のお祭りサイトを活かし、お祭り版食べログのように各自のお祭りページを作ってもらい広報活動のサポートをしています。主催者に寄付が入る応援型お祭りグッズの販売もしています。

 

田中 コロナ禍でたくさんの人を集めるお祭りの開催は、世界共通で難しいです。ただ必ずこの時期に開催しなければならないという発想ではなく、もっと自由な感性でお祭りができたら良いですね。お祭りごとに個性を出して、固定概念を崩して多様な楽しみ方が生まれて欲しいです。お祭りはクリエイティブに創作していく余地があると思います。

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浜松町Innovation Culture Cafe

浜松町Innovation Culture Cafe

月 19:00~19:30

浜松町の路地裏にひっそりと佇むカフェ「浜松町Innovation Culture Cafe」 経営学に詳しいマスターが営むこのお店には、様々なジャンルのクリエ…

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