「復帰っ子」ガレッジセール・ゴリが児童文学を書き上げるまで

「復帰っ子」ガレッジセール・ゴリが児童文学を書き上げるまで

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4月28日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)にガレッジセールのゴリさんが登場。「照屋年之」名義で発売した児童文学『海ヤカラ』について解説した。

小島慶子「ゴリさんは『海ヤカラ』という児童文学の本を出されました」

ゴリ「沖縄の南に糸満市という、漁師の町がありまして。『海ヤカラ』は漁師の言葉で『海に長けたもの』『漁の腕がすごい』といった意味で、漁師の息子である10歳の主人公に『ヤカラ』と名付けました」

小島「漢字にフリガナもついていますけど、なぜお子様向けの小説を書こうと?」

ゴリ「僕自身が1972年、沖縄が返還された年に生まれたんですよ。その年に生まれた子たちはみんな『復帰っ子』って呼ばれるんです」

大竹まこと「ほう」

ゴリ「沖縄返還から50年、僕も50歳を迎える。節目の年だと思ったときにポプラ社から、『子供でもわかる、アメリカ統治下だった時代から復帰するまでの児童小説を書いてみませんか』と言われて。1年ぐらいでできたんです。で、沖縄のいつも一緒に映画を撮る仲間に『こういう小説を書いたんですよ』と言ったら、『近い内容の映画を僕らもう撮っています』と言われて。上映がいつかと聞いたら、今年2月ぐらいですと。で、僕の本が今日(4月28日)発売。パクったみたいになるじゃないですか(笑)」

小島「見え方はね(笑)」

ゴリ「1年かけて書いた本(内容)を全部捨てて。『どうしますか』と聞かれたから、頑張りますと言って『海ヤカラ』が生まれたんです。前よりもいいものが書けて、結果的にはカブってよかったなって。統治下時代のことも調べて、頭に入っていたので、損はしていない。準備運動になっていたんです」

小島「当時の沖縄の事情というのも現れていて、お子さんでも理解しやすい内容になっています」

ゴリ「『復帰っ子』といっても、復帰したあとに生まれているので、僕らが物心ついたころにはアメリカの音楽を聴いているし、アメリカの服を着ているし、ハリウッドスターに憧れていた。不平等だった時代が全くわかってなかったので、小説の話をもらってから調べたんです。重く書いても子供に伝わらないと思ったので、基本的には友情だったり、甘酸っぱい恋愛の話の中に織り交ぜて。不思議な状態だった27年間というのを『楽しいな』も入れながら書いた、という感じでしたね」

大竹「とっても読みやすいじゃない。パッと読んだだけでも10歳ぐらいの子供たちもスッと入っていける」

放送では糸満の漁師の優秀さにまつわるエピソード、昨今のウクライナ問題を見てのゴリさんの思いなども語られた。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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