ヴァイオリニスト川井郁子に聞く…世界的音楽家になる分岐点は?

ヴァイオリニスト川井郁子に聞く…世界的音楽家になる分岐点は?

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5月11日放送の「くにまる食堂」(文化放送)は、ゲストにヴァイオリニストで作曲家の川井郁子さんが出演。世界的ヴァイオリニストになるために必要なものは何か?川井さんは自分の殻を突き破るためにしたことは何なのか?お話しいただいた。

野村邦丸アナ「俺、よくわからないのがヴァイオリニストの上手い下手はよくわからないんですけど、世界的なヴァイオリニストになる分岐点は何ですか?」

川井郁子「最初はテクニックとか、どのくらい正確に弾きこなすかということでしょうけど、そこから自分の音を持ってるかとか、その人じゃなきゃいけないということですよね」

邦丸「川井さんは世界に羽ばたいていく上でどうだったんですか?」

川井「私の場合は、自分でないと出来ない音楽をやらないと意味がないという思いが人一倍強かったから、タンゴや民族音楽を聞いて、ヴァイオリンのテクニックというよりオリジナリティを求めていた感じでしたね。演奏だけじゃなくてジャンルから求めてた感じ」

邦丸「吸収していくわけですね」

川井「自分が一番表現できるジャンルを探してました。クラシックって、レコード屋さんに行くと、例えばメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が演奏家ごとに並んでるじゃないですか?亡くなった巨匠の演奏家も並ぶ中で、自分というヴァイオリニストが同じ曲を弾く意味がどれくらいあるだろうという虚しさ。プロとして社会的に私が必要だろうか?ということにとらわれてあがいてましたね」

邦丸「そこからどうやって殻を突き破ったのですか?」

川井「タンゴの革命児と言われるピアソラの音楽を聞いて、こういう道があるんだと思いました。彼はタンゴの人だったけど、それはタンゴじゃないとみんなに批判されながら最後に行き着いたのがピアソラという新しいジャンル。それまでどこかのジャンルを選ばなきゃいけない、こう弾かなきゃいけないという所に自分が近づいていくのが演奏家だと思ってたんですけど、ピアソラみたいに音楽ごと自分でプロデュースする。これが憧れる理想だなと思いますね」

邦丸「そこで川井スタイルが出来ていくわけですね」

「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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