『文化放送戦後77年スペシャル 13歳少女の「決戦日記」~天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ』8月11日(木・祝) 午後8時00分から放送

『文化放送戦後77年スペシャル 13歳少女の「決戦日記」~天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ』8月11日(木・祝) 午後8時00分から放送

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文化放送は、特別番組『文化放送戦後77年スペシャル 13歳少女の「決戦日記」~天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ』8月11日(木)午後8時00分から放送することを決定しました。当番組は、第58回ギャラクシー賞ラジオ部門大賞受賞作品『文化放送戦後75年スペシャル 封印された真実~軍属ラジオ』(2020年8月15日放送)と同スタッフにて制作いたします。

パーソナリティを務めるのはアメリカ人の詩人アーサー・ビナード氏で、2015年に戦後70年企画として放送した番組『アーサー・ビナード 探しています』、2020年に放送した番組『文化放送戦後75年スペシャル 封印された真実~軍属ラジオ』のパーソナリティも務めています。

2021年12月、当番組と同じく戦争をテーマに放送した番組『開戦80年スペシャル~東の風・雨』では、作家・澤地久枝さんが女学校で毎朝、戦果を報告していた自分自身について「戦犯に問われても仕方ない」と悔恨の言葉を吐露されました。
その言葉を聴いたリスナーの倉見知子さんより、お母さん(村上順子さん)が保管していたという国民学校3年生~5年生時の“考察(テスト)の解答用紙”と“半紙に書いた習字の現物”が大量に届きました。
調べると、大変貴重で興味深い「戦中資料」だったことがわかり、戦後77年企画として当番組を制作することとなりました。

“半紙に書いた習字の現物”は複数枚あり、開戦直前となる昭和16年10月に書かれた毛筆習字は「十五夜枝まめ」という小学3年生らしい題材でしたが、12月の開戦後の書初めの題材は、「軍旗朝風」。

その後の題材は、戦局応援や戦意高揚を表現するものばかりになっていきました。さらに紐解くと、戦時教育を象徴する“考査の解答用紙”や“綴り方(作文)”を綴じた冊子をはじめ、さまざまな貴重な記録がありました。

番組では、『東の風・雨』にご出演された澤地さんに倉見さんから送付頂いた「戦中資料」を題材に当時のプロパガンダ教育、すなわち軍国少年少女養成教育について実体験を交えながらお話頂きます。

さらに、開戦当初、国民学校3年生だったパーソナリティであるアーサー・ビナードの義理の母で詩人の栗原澪子さんの出演も決定しました。
栗原さんは連日空襲が続いた終戦間際に、大日本帝国の勝利を信じ、「決戦日記」と自ら名付けた日記を綴ります。この中で13歳の少女は“何と言っても一生懸命戦わなくては。私は学徒だもの”と記し、自分を奮い立たせます。
栗原さんには、この「決戦日記」の一部を朗読してもらいます。

戦時中、誰もが暗記し書写した“「教育勅語」 ~天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ~”。
戦時体制を徐々に作りあげ、プロパガンダ教育を推進するための象徴となったのが「教育勅語」であり、何も知らず、犠牲者となるのは純粋無垢な少年少女たちでした。今聞くと滑稽な内容に思えるかもしれないが、国家が主導することで疑うことなく受け入れてしまう「怖さ」を77回目の終戦の日を前に語り継ぎます。

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