オフレコ取材の解除、あり?なし?室井「難しい話。デマで社会的に抹殺された人とか知ってる」

オフレコ取材の解除、あり?なし?室井「難しい話。デマで社会的に抹殺された人とか知ってる」

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2月17日の大竹まことゴールデンラジオでは、毎日新聞の「オフレコ取材のあり方 「知る権利」考慮、実名も」という記事を紹介し大竹と室井がコメントした。

毎日新聞の記者が、オフレコ取材を公にした。これに対する世間や一部メディアからの批判を受け、毎日新聞が記事を発表した。毎日新聞によると、実名で報じた経緯を改めて説明し、オフレコの功罪を読者とともに考えたいという。毎日新聞によると、オフレコは本来記者は取材中に録音やメモをしないのが原則だが、聞いた話を一切公表しないと約束する場合もあれば匿名で報じる場合もある。岸田内閣の首相秘書官へのオフレコ取材は首相周辺はこう語ったなどの形の記事で引用でき、首相官邸であった新井氏への取材もこれに該当する。ただ今回はこの事の重大さから実名取材実名報道に踏み切ったと語っている。読売新聞は7日付の朝刊で、「本人に伝えればオフレコも一方的にオンにして構わないというなら、オフレコの意味がなくなる。取材される側が口をつぐんでしまえば情報の入手は困難になり、かえって国民の知る権利を阻害することになりかねない」と懸念を表明した。

大竹「オフレコ取材の意味がちょっと俺はよく理解できないんだけど、今度のこの記事も10社が聞いてて1社が抜いたっていう話を聞き及んでいるんだけど、それが、いくらオフレコであっても公共の利益、公共性を超えるほど重大なことならばオフレコでも公共性を重んじて取材するみたいな言い方だったよね。そうなんだろうと思うけど、アメリカなんかだと結構線引のルールがあるみたいだね」

鈴木アナ「そうなんです。毎日新聞の記事にも載っているんですがアメリカでは、明確な線引きがあるそうです。取材の基本的なルールとして4つの形式があって、オンレコ、オンザレコードですね。とバックグラウンドとディープバックグラウンド。そして、オフレコと4つに分類されていて、アメリカの場合のオフレコは記録を取ることが認められず、内容を報じることもできないということになっているそうです。ですので、日本のオフレコ解除のようなトラブルはほとんどないそうです」

大竹「いや、でもその4段階だから、これは、報じるぞみたいなのもちゃんとやるわけでしょ」

鈴木アナ「ディープバックグラウンドっていうのですと発言の中身を報じることはできるけれども、発言者がどの組織に属するどのような立場の人物かを一切明らかにしないという条件での取材」

室井「これはすごく難しいね。オフレコをよしとしちゃったら1個怖いのが、どうとでも作れたりする。より力の持ってる方がこの人を排除するために記事を作れたりするし、そういうことが過去になかったわけじゃない。デマみたいなこともあったりもする。だけど、結局オフレコで出される人っていうのは、公的な立場にいる人だから、取材する人間よりも読者である私たちの方がメディアは大切でしょ?そうすると、それが公共性持つものだったら出した方がいいって毎日新聞は考えているわけでしょ」

鈴木アナ「まさに室井さんのおっしゃっていることを毎日新聞の記事で、山田健太専修大学教授が語っております。取材先より読者の信頼大切とあって、報じることで信頼関係がもしかしたらその取材先と崩れるかもしれないが、取材先より読者との信頼関係の方が大切だという立場に記者や報道界は立つべきだと語っております」

室井「すっごい難しい話だと思う。私はオフレコで言った話を本当はそうは言ってないのに仕組まれて、本当に社会的に抹殺された人とか知ってるからさ」

大竹「当然の疑問として、最初にオフレコだよとオフレコで話しますって聞いても黙っててくださいっていう意味でしょ?これはオフレコですというのは。聞いて黙ってるようなことを何で話すんだっていうのもあるし、聞いた方は聞くけど、私は黙ってますという了解のもとにあるんだったら、何のためにやってんだみたいなことになっちゃうよね。ただその間にグレーゾーンがあって、たとえば新聞なんかで首相周辺はとか、一部の官僚の話によると、とかっていう前書きみたいなものがついて記事になってる時があるじゃない?一部の幹部はみたいな。あれは多分想像だけど、ある程度このオフレコみたいなことを利用して、ニュース素材の大元はちょっとわからないようにして、記事を流すみたいなこともあるわけじゃない?だからまあ、そういうことのためのオフレコって言うんならちょっと意味はわかるな。あともう一つ、これオフレコだよって、たとえば政治部の記者なりとその時の大臣なりが、いつもやってるちょっとなあなあの関係があって、すっぱ抜くんじゃないよみたいなね。でも逆にこれをオフレコすっぱ抜いたら、記者とかその周辺がどうなるかみたいなグレーゾーンがここには残ってるよね」

室井「だからやっぱりすごく肝心なのは、メディア人の良識だと思う。これはいくらそのなぁなぁな関係でいつももらってきたとしても、これは世間にとってすごく重大な発言であるって言ったらやっぱり乗せるべきだと思うし、メディアの人の良識がすごく肝心なんだと思う」

大竹「でももう一つ踏み込んで言えば、オフレコ発言を記事にするっていうことは、この人との関係はもう切られる覚悟みたいなこともいるよね。だってすっぱ抜いちゃうわけだから」

室井「逆にはたとえば政治家で言うと、同じ党であっても派閥が違かったりして、わざと書いてもらいたいっていうのもあったりするし」

大竹「それはまた別でリークって言うんだろうな。リークもある意味オフレコ。だからある程度オフレコを向こうが利用してリークしてくるみたいなことはあるよね。だからこれは、このグレーゾーンをどう大事にするかっていうのと、こういうことやってたって話は進まないじゃないかっていうのと、オフレコをすっぱ抜けばその人との関係はこの後うまくいかないよね。でもそれを覚悟でも、さっき言ったように公共性の方が大事だと思った時に対する記者の人は、その記事をどうするかというのは会社も含めてちゃんと判断してやってほしいよね」

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