岸田総理演説会場に爆発物 テロ事件に対する間違った論調

岸田総理演説会場に爆発物 テロ事件に対する間違った論調

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4月18日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、テロが起きたときのマスコミ・識者の間違った報道について意見を交わした。

話の順序を間違えてテロ擁護になっている論調に問題視

4月15日、和歌山市で岸田総理の選挙演説会場に爆発物が投げ込まれた事件。

威力業務妨害の疑いで逮捕された兵庫県川西市の無職・木村隆二容疑者(24)の自宅から、火薬と見られる粉末や金属製のパイプ・筒が押収されたことが分かった。

和歌山県警は手製のパイプ爆弾と見て、殺人未遂容疑の適用も視野に、殺傷能力の有無を調べている。

「最悪の事態は避けられましたが、今回の銃撃事件、田中さんはどう見られますか?」(寺島アナ)

「今回は参加者の方々にも被害が及ぶ可能性が非常に高かったですよね。怪我をされた方も2名ほどいらっしゃいますけど、参加者も岸田総理もご無事で、深刻な被害が生じなくてよかったです」(田中氏)

そして田中さんは、郵便学者・内藤陽介さんのツイートを紹介。

【テロリストの主張やその背景を分析することが無駄とは言わないし、それがテロ抑止につながることもあろう。ただ、その場合は「彼の主張も理解できないではないが、それでもテロは許されない」という論調が自然なはず。逆に「テロは悪いが、彼の主張は…」というのは結果的にテロ擁護にしかならない。】

「安倍さんの暗殺のときも含め、一部の報道では“テロは悪いんだけど……”みたいな話をしがちなんですよ。これってテロを認めちゃうことになるんで、マスコミ・識者の方の発言は慎重なものが求められますね」(田中氏)

「今の内藤さんのTwitterの話ですけど、順序が違うだけでニュアンス変わってきますね」(寺島アナ)

「本当に全然違うんですよ。原因の究明は必要かもしれないですけど、テロを認めるような形の報道は自粛しないと、日本がわけわかんなくなっちゃうと思うんですよ。日本は非常に安全な国なのに、一方で政治家を狙ったテロがこれだけ短い期間に起こってしまう。これの背景は、明らかにマスコミの報道、一部の心無い識者の発言だと思います」(田中氏)

「安倍元総理の暗殺事件から9か月しか経ってないんですよね」(寺島アナ)

「そうなんですよ。我々はそこを真剣に考えなきゃいけないし、そういった報道をするマスコミや識者には断固たる態度を示さないと、一つの神話かもしれないですけど“安全な日本の社会”を守っていくことが必要です」(田中氏)

 


「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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