『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』    隣の家の工事業者に我が家の木を勝手に切られてしまった

『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』    隣の家の工事業者に我が家の木を勝手に切られてしまった

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情報番組「大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ」では、残間里江子さん(フリープロデューサー)と、大垣尚司さん(青山学院大学教授、移住・住みかえ支援機構代表理事)が、お金や住まいの話を中心に、大人世代のあれこれを語ります。

この連載は、番組内の人気コーナー「おとなライフ・アカデミー2023」の内容をもとに大垣さんが執筆した、WEB限定コラム。ラジオと合わせて、読んで得する家とお金の豆知識をお楽しみください。

★メールまとめ
・隣接地で建売住宅の工事が始まった
・我が家のキンモクセイの根が張り出しており、工事業者に切っていいかと聞かれた
・いいと答えたら、根だけでなく木ごと切られてしまった。何か釈然としない

★メール本文
お隣の家が売却され、解体が終わり、
建売住宅の工事が始まることになりました。
このあたりは道路が狭いので、セットバックが必要になり、
お隣の土地が削られることになったのですが、
その部分に我が家のキンモクセイの根っこが張り出していて、
「切ってもいいですか」と聞かれ、承諾したことろ、
根っこだけでなく、木の本体まで切られてしまいました。
仕方がないことなのでしょうか? 何か釈然としないのですが。

(植物愛好者さん 東京都中野区 77歳)

怒っていいケースだと思います。

まず、「張り出した木の根っこ」について言えば、承諾を取らないで切ることができます。枝の場合は、一応「お宅の木の枝が張り出しているので、切ってください」と声をかけて、それでも何もしてくれなければ、自衛的に切ってもいいことになっています。これは、最近の民法改正で、だいぶ切りやすくなりました。
ただ、木の本体、まるごと…となると、これは文句を言ってもいいと思います。相手はもしかしたら「根っこを切らせてくれ」じゃなくて「木を切らせてくれ」と言ってきたつもりだったかもしれませんが、まず「何でウチの木を切ったんですか?」ということは、当然、聞いていいですよね。怒ってもいいケースだと思います。

今回は、隣家と庭木の関係についてお話しました。
メールをお寄せいただき、ありがとうございます。

大垣尚司 プロフィール
青山学院大学 法学部教授、一般社団法人 移住・住みかえ支援機構代表理事。

第一線で培った金融知識をもとに、住宅資産の有効活用を研究・探究する、家とお金のエキスパート。

東京大学卒業後、日本興業銀行、アクサ生命保険専務執行役員、日本住宅ローン社長、立命館大学大学院教授などを経て、現在、青山学院大学法学部教授。
2006年に「有限責任中間法人移住・住みかえ支援機構」(現、一般社団法人 移住・住みかえ支援機構)の代表理事に就任。
日本モーゲージバンカー協議会代表理事を兼務。著書に『ストラクチャードファイナンス入門』『金融と法』『49歳からのお金ー住宅・保険をキャッシュに換える』『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』など。

家とお金に関するご質問、お待ちしてます
番組では、家とお金にまつわるメールやご質問をお待ちしています。
宛先は、otona@joqr.netまで。

※この記事で掲載されている情報は全て、執筆時における情報を元にご紹介しています。必ず最新の情報をご確認ください。

お知らせ
パーソナリティの一人である大垣尚司さんが代表理事を務める一般社団法人「移住・住みかえ支援機構」(JTI)では、賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。

住まなくなった皆さまの家をJTIが借り上げて、賃貸として運用。
入居者がいない空室時でも、毎月賃料を受け取ることができます。
JTIは非営利の公的機関であり、運営には国の基金が設定されています。

賃料の査定や、ご相談は無料。資格を持ったスタッフが対応いたします。

制度についての詳しい情報は、移住・住みかえ支援機構のサイトをご覧ください。

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