「同性婚」をめぐる日本と世界の現状

「同性婚」をめぐる日本と世界の現状

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女装パフォーマーのブルボンヌと、伝統芸能研究家の重藤暁を迎えた5月19日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
特集コーナーでは「G7各国の同性婚制度」というテーマでお届けした。

今日から広島で開かれるG7サミット。その参加国で唯一、同性婚や婚姻と同等の権利を保障するパートナーシップ制度を国レベルで導入していないのが、議長国である日本。

昨年11月からは性的少数者のカップルや家族を結婚に相当する関係として、自治体が証明書を発行するパートナーシップ制度が東京都でスタートしたが、半年が経過した現在、まだ婚姻と同等の権利が得られていないのが現状である。

西川あやの「エマニュエル米駐日大使が日本の現状について語っている記事があったんですよね。『日本の世論は選挙で選ばれた代表者よりもずっと先をいっている。自治体や市民社会、差別されないと明確に規定する日本国憲法に政治が追いつかなければならないのだと思う』っていう考えがあって、こういう話を聞いて、いまのLGBT理解増進法案の進め方とかを見ていると、他国からそういうふうに思われることもあるよなぁ、って現状としては思いますよね」

ブルボンヌ「そうね。実際、今月に入ってからのJNN世論調査でも同性婚を法的に認めることについては63%の人が賛成で、反対は24%っていうふうになっていて、これはいつも言ってるんだけど、やっぱり年いってる方よりも若い方のほうが圧倒的に賛成が増える。30歳未満の女性は91%が賛成。男性でも30歳未満だと75%が賛成。逆に60歳以上だと女性はそれでも49%が賛成で、男性は39%になったりして、本当にわかりやすく傾向が見て取れる。とはいえ、平均すると63%が賛成していて、他の調査もいろいろあるんだけど、朝日新聞とか日経新聞でも賛成は72%とか65%とかで、反対は18%とか24%とかっていうデータだから、エマニュエル大使が仰っている通り、世論はこういうパーセントに既になってるんだよね。もちろん一部の方は本当に反対してるし、そういう方が大きな声をあげたりするから目立つ瞬間はあるけど、無作為調査だとこういう数字が常に出ている」

重藤暁「この意識の違いができてしまっているっていうのはなんでだと思います?年代によって。それは『家』っていうものが年配にいけばいくほど強い意識としてあるっていうことですか?」

ブルボンヌ「社会に登録するのが『家単位』っていう戸籍制度自体、日本人には当たり前だけど、実は日本と中国と台湾しか今はないんですよ。あとは個人として登録するものなので。そこから派生して同性婚というものも選択的夫婦別姓も多分根強い反対の声があるんだと思う。家という単位で考えた時に個人の自由よりも家を守るってことが特に年代が高い方にはその感覚が強いんじゃないかな」

重藤「すごく嫌な話、お年を召された人たちに『世代が変わっていくのを待つべきだ』っていう考え方ではなく、その人たちに『こういうものがあるんだよ』っていうのを理解してもらいたいって感覚が強いと思うんですけど、それは頑としてそう生きてらっしゃるから『戸籍』っていうものに思想的に縛られてしまってるっていう面が多いんですかね?」

ブルボンヌ「なかなか考えが変わらないお年の方もいるかもしれないし。でもあたしはね、その中でも柔軟な発想を持っている方って、逆に周りが固いからこそすごくカッコいいしモテるんじゃないかなと思います(笑)」

さらに、G7サミット参加国の同性婚制度や、世界の幸福度ランキングなどについても話した。

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。

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