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PART2 東京散歩 ラジグライブニング
ONAIR REPORT
9月19日(月)〜9月23日(金)
今週は台東区下谷に、江戸指物(さしもの)職人・木村正さんを訪ねました。
「指物」というのは、金属の釘を使わず、ほぞや組手などで作られる家具・調度品のこと。「指物師」はそれを作る職人さんのことをいいます。以前取材にうかがった桐箪笥づくりの職人さんは、「桐箪笥を専門とする指物師」です。そもそも昔は、家屋も建具も、家具も全部大工さんの仕事だったんだそうですが、次第に専門の仕事に分かれたということなんです。

木村さんは昭和13年・広島市生まれ。小学1年生の時に、爆心地から1.8kmの校舎で被爆。瓦礫の下敷きになりながらも奇跡的に無事だったんだそうですが、、、原爆で両親・兄弟を失ってしいました。戦後は広島で家具づくりの道に入り、18才の時に知人の紹介で、江戸指物・武家屋敷派の大御所・島崎国治親方のもとで修行を積み、現在では江戸指物を代表する"実力派"と呼ばれています。特に、「木目が美しい銘木・桑」で指物を作る第一人者といわれています。
桑は木目の美しさと独特の雰囲気が好まれますが、「加工が難しいこと」、「材料の吟味が困難であること」から、桑材を使って指物を作る職人は尊敬の念を込めて「桑物師」と呼ばれているそうです。
木村さんが使うのは伊豆七島の御蔵島と三宅島の桑。御蔵と三宅の桑は木目や色、つやの美しさが別格で、本土の桑が"地桑(じぐわ)"と呼ばれるのに対して、島桑(しまぐわ)と呼ばれて珍重されています。
特に、御蔵の桑は「天皇陛下のお召し列車の調度品の材料」として使われたこともあり、最上級の銘木に位置づけられています。

「何年かかっても催促しないから、材料が入って時間が出来たら作ってください」というお客さんが順番待ちでいらっしゃるんだそうですが、この10年、島桑が材木市場に出てこなくなってしまって、昔買って干している材料を用途に合わせながら使っているそうです。
ちょっとした引きだしなどをオーダーしたとして、3ヶ月。大きな箪笥などの場合は、必要な量の材料が揃うまで作り始めませんから、"数年待ち"なんてこともザラなんだそうです。。。あまりの美しさに、「いつつ引き」が欲しくなってしまいました。

東京都台東区下谷3−1−1
電話03−3874−7926







総島桑・いつつびき




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