『食べもの歳時記』12回目のゲストは、
しめ飾り研究家の森須磨子さんです。
グラフィックデザイナーでもある森さんがしめ飾りに魅せられたのは
今から10年ほど前のこと。
東京と実家の四国のしめ飾りの形が違うことに疑問を持った森さん。
それをキッカケに「日本全国のしめ飾りはどうなっているのか?」
という好奇心に駆られ、年末年始は全国を飛びまわっております。
今まで見た中で一番興味をもったのは、
広島で見た「宝珠(ほうじゅ)」のしめ飾り。
(福音館書店から出ている『しめかざり』より)
広島市内は藁だけなのに対し、船で渡った宮島へ行くと
御幣(ごへい)と呼ばれる紙が付いている。
なぜなのか?地元の人に聞いてみると「宮島は神の島だからなんだよ」
と教えてくれたそうです。
この他にも、色んな形をしたしめ飾りがあるので、
興味を持たれた方は福音館書店から出ている『しめかざり』を
見てみると面白いですよ。
「作り手がしめ飾りに込めた、新年への想いが1つ1つ違うから
全国で様々な形が生まれたんです。
人の想いの数だけしめ飾りが生まれます。」
と熱く語っていった森さん。
明日は、午前3時に起きて、4時の始発に乗って静岡県菊川市へ。
なぜ、そんなに早く行かなければならないか?
それは、しめ飾りが朝市で売られるからです!
しめ飾り研究家・森先生、がんばって!
『食べもの歳時記』11回目のゲストは、
歌手であり、『コメットさん』でも人気を博した、
田辺晋太郎さんのお母様である九重佑三子さんです。
本日は、田辺家のおせち料理について伺いました。
九重さんは煮物を作るのが上手で、中でもお煮しめは天下一品。
田辺さんが「教えて」と言っても教えてくれず、
九重さんは「背中を見て覚えなさい」ですって。
厳し~い!
母の味を覚えるのはいつの日になることやら。
田辺さん、ガンバッテ!
そして、話は田辺さんが子供だった頃のお弁当の話へ・・・。
お弁当には妥協を許さない九重さん。
夏はそうめん、冬はルーを魔法瓶に入れたカレーと、工夫を凝らしていました。
その中で、出ました。今日の名言!
「同じ時間に同じものを食べてみて下さい」
お子さんに持たせたお弁当と同じものを、同じ時間に食べる。
これが大事なことで、実際に子供に持たせたお弁当が
お昼にどんな状況になっているかを知るのに大切なんだとか。
母親の愛情というものを勉強させてもらいました。
次回は、どんな名言が飛び出すのか!?
またのお越しをお待ちしています。
『食べもの歳時記』10回目のゲストは、
民俗学者の神崎宣武さんです。
旅の文化研究所所長であり、国内外の民俗調査や研究を行い、
食文化にも展開。
そして、地元・岡山の吉備高原では、神主さんも務めていらっしゃいます。
皆さんは、お正月に年神様を意識していますか?
年神様とはお正月に祀る神様の事で、その年をつかさどる神様とされています。
門松を目標に、山の方からゆずり葉に乗ってユラユラとやって来て、
家の中では鏡餅に宿るそうです。
そして全国のお子さんが楽しみにしている「お年玉」。
その起源は、年神様の御魂分けにあり、「年魂」からきています。
年神様の宿った鏡餅を割って、お雑煮に入れて食べるのも、
れっきとしたお年玉という訳です。
漢字で書くとわかりやすいですよね。
世の中のお父さん・お母さん。
お子さんに「これもお年玉なのよ」と言って説明してあげてください。
ひょっとしたら出費が減るかも?
『食べもの歳時記』9回目のゲストは、
料理研究家の山田玲子さんです。
料理教室『サロン・ド・アール』を主宰していらっしゃいます。
山田先生の手にかかれば、和食のイメージがある「イワシのつみれ」も
ごらんと通り、「グラタン」に!
「イワシのつみれと長芋のグラタン」
レシピはこちら!
《分量(4人前)》
紀文イワシのつみれ 3袋
長芋 10cmほど
トマトソース 大さじ3
パン粉 大さじ2~3
パセリのみじん切り 大さじ1
パルメザンチーズ 大さじ1
《作り方》
1.イワシのつみれは1つをスライスする。
長芋は皮をむいてから5mmの輪切りにする。
2.つみれと長芋を巣揚げする。
オーブンに入れられる器にトマトソースを大さじ2ぐらい敷く。
その上に揚げた長芋を並べ、つみれを重ねていく。
また、トマトソースを敷いてから、長芋とつみれを並べて重ねていく。
3.残りのトマトソースをかけたら、チーズとパセリの入ったパン粉をのせ、
200度で15分焼く。
それでは、山田先生、いただきま~す!
『食べもの歳時記』8回目のゲストは、
和文化研究家の三浦康子さんです。
和文化という事で、お着物でいらっしゃいました。
「いただきます」「ごちそうさま」の意味。
「いただきます」には2つの意味があります。
1つ目は、人への感謝。
2つ目は、食材(命)への感謝。
また、「ごちそうさま(ご馳走さま)」には、
馳走(ちそう)というのが、食事を用意してもてなすために奔走する様子を表し、
食事を準備してくれた人への感謝する意味があります。
食べることは、生きる力を授かること。
ないがしろにしてはいけませんね
季節の食べもの、旬のものには力がある。
季節の食べものには、体調を整える効果や、
邪気払いの効果があると言われています。
そして、節供(せっく)料理の最たるものがお正月の「おせち」です。
最たるもの?おせちって1回じゃないの?
実は、節供料理は1年に5回あります。
1月1日の元日、3月3日のひな祭り、5月5日の端午の節句、
7月7日の七夕、9月9日の重陽(ちょうよう)。
現在では節供の1番目にあたるお正月の料理を表す言葉として
「おせち」が使われます。
節供料理の最たるものが「おせち」なんです。
おせちを食べるときに使うのが「祝い箸」。
祝い箸は、神人共食を象徴する道具で、片方は自分が、
もう片方は年神様が、使うとされているため、
両方細くなっています。
おせち料理を食べている時は、もう片方で神様が食事をしていると
思ってください。
『食べもの歳時記』7回目のゲストは、
全国各地をコンサートでまわり、様々なおいしいものを知っている
演歌歌手の川中美幸さんです。
川中美幸さんと2ショット!
川中さんの母の味は、おでん。
軽快なおしゃべりを聞いてわかるとおり、大阪出身ですからね。
おでんはやっぱり関西風だったそうです。
今夜はおでんの気分かな?
関東にいながら、各地のおでんが楽しめる「ご当地おでんシリーズ」
最近はまっている食べ物は、豚しゃぶ。
レタスなど野菜を沢山入れていただくそうです。
川中さんがキレイなお肌を保つ秘訣は、たっぷりのお野菜。
鍋に入れて食べると沢山食べられるのだとか。
その他にも、寄せ鍋、キムチ鍋など鍋物全般が大好き!
おいしい食べ物の話をすると、自然と笑顔になりますよね。
全国各地でコンサートを行っている川中さん。
その中でも秋田で食べた「きりたんぽ鍋」は格別だったそうです。
その土地の名物を、その土地で食べる。
やっぱり水や空気がおいしいからかな?
『食べもの歳時記』6回目のゲストは、
酒ごはんコーディネーターである新倉ごまさんがいらっしゃいました。
「お酒と料理の相性」について伺いました。
新倉ごまさん(右)と娘さんのこごまちゃん(中)
酒ごはんコーディネーターということで、
「料理に合わせたお酒の選び方3ヵ条」を聞いてみました。
その①
香り同士が似通ったものを選びます。
お酒の香りが何に近いか、例えば柑橘果汁を効かせた前菜のときには、
グレープフルーツに近い香りの吟醸や純米吟醸を合わせるなど。
その②
色味を見て頂きます。
お肉料理には赤ワイン、お魚料理には白ワイン、
とよく言われていますが日本酒でもそれは言えます。
醤油や味噌のしっかり効いたお料理には琥珀色に近い濃醇系のお酒、
淡白な豆腐や白身魚のお料理には無色に近い淡麗系のお酒、と
色で合わせるという方法もあります。
その③
温度です。
日本酒はお酒のタイプによりますが、飲用温度帯が幅広いのも特徴です。
おでんや煮物等あたたかいお料理にはお燗酒を、
なますや白和えなどの軽めな冷たいお料理には
すっきりした冷酒を合わせるのも簡単な方法です。
娘さんのこごまちゃんは11才にして、本も出している小学生の天才料理人。
12月にも新しい本がでます。
今週は、しなやかな口あたりそのままがおいしいちくわの「竹笛」
シャキッと歯切れの良い「鯛入り笹かま」
クリーミーなチーズとちくわの絶妙なバランスの「チーちく」
薫りと味わう大人のおつまみ「スモークチーちく」
セットで10名様にプレゼント!
締め切りは11月22日(木)到着分まで。
紀文のプレゼント希望と書いて送ってください。
名前・住所・電話番号もお忘れなく!
tanabe@joqr.net
↑こちらからどうぞ
『食べもの歳時記』記念すべき5回目のゲストは、
株式会社ユーティルの代表取締役である
打田光代さんがいらっしゃいました。
団塊世代の研究家とともに「シニアの食」に関する研究をしています。
打田さんの調査から見えてきたお話をいくつか紹介しましょう。
①シニア世代は、おやつをしっかり食べている!
10時のおやつ、3時のおやつ、そして夜食と、
1日に6喫食(食事や間食など)されている方が10%もいました。
②シニア世代は、好きなものを食べている!
健康に気を使っているイメージがあるが、
実は好きなものを、ほんの少しずつ食べていました。
メニューを考えるとき、「自分の食べたいもの」を選ぶが1位。
2位が「家族の食べたいもの」でした。
③シニア世代は、旬を意識できる世代である!
現在は、野菜・果物など安定して供給するため
ビニールハウスでの栽培も増えていますが、
昔は収穫時期に出てくる野菜・果物しかありませんでした。
その時に獲れる旬なものを食べてきたと言えます。
今週も紀文から素敵なプレゼントをいただきました。
「匠味庵シリーズ」です。
「はんぺん」「つみれ」「焼きちくわ」「さつま揚げ」
「合鴨入り大玉」「ごぼう巻」「海鮮とうふ寄せ揚」
「いか団子」「玉子天」の9種類。
セットで10名様にプレゼント!
締め切りは11月15日(木)到着分まで。
tanabe@joqr.net
↑こちらからどうぞ
『食べもの歳時記』記念すべき4回目のゲストは、
アンドパーティーのマイスターであり料理研究家の
山口はるのさんがいらっしゃいました。
おもてなし料理教室"スプリングキッチン"を主宰しています。
そんな料理研究家の山口さんが旬の食材を使ったオススメ料理がこちら!
・・・「はんぺんと季節野菜の信田巻き」。
レシピはこちら!
《分量(2人前)》
紀文はんぺん 1枚
油揚げ 1枚
鶏ひき肉 50g
卵 1/2個分
・みそ 小さじ1/2
・酒 小さじ1/2
ごぼう 15g
にんじん 15g
しいたけ(小) 1枚
万能ねぎ 2本
だし汁 400cc
さとう 小さじ1
みりん 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
《作り方》
1.油揚げは長い一辺を残して3辺を切り、ひらく。
熱湯を回しかけ油抜きをして、キッチンペーパーにはさみ、
きちんと水気を拭きとる。
2.ごぼう・にんじん・しいたけは粗みじん切り、
万能ねぎは小口切りにする。
ごぼうはさっと水にさらしてアクを抜く。
3.フードプロセッサーに、ちぎったはんぺん・鶏ひき肉・卵・みそ・
酒を入れてなめらかになるまで撹拌する。
4.3.に2.の野菜を混ぜる。
5.油揚げの表を下にしておき、向こう1cmほどあけて3を広げる。
手前からくるくると巻き、巻き終わりのところを楊枝で
数カ所とめる。
6.鍋にだし汁・さとう・みりん・しょうゆを煮立て、5.を入れ、
途中転がしながら弱火で15~20分煮る。
煮汁の中で冷ました後取り出し、楊枝を取って6等分に切る。
今回使ったはんぺんについて、山口さんからワンポイント・アドバイス!
はんぺんはそのまま使う以外にも、魚のすり身でできているので
すり身を使う料理の材料としても応用が利くんですよ。
お正月の伊達巻を家庭で作る場合にも使えるので、一度お試しを!
andpartyのサイトでもご紹介しておりますので
こちらも覗いてみて下さい。
http://andparty.jp/campaign/food_vol02.html
『食べもの歳時記』3回目のゲストは、
シンガーソングライターの太田裕美さんがいらっしゃいました。
秋と言えば"食欲の秋"。
ということで、太田さんに秋をイメージする料理について聞いてみました。
太田さんが好きな旬な料理は、「さんまの塩焼き」、「銀杏焼き」。
さんまは秋を感じさせてくれる魚で、全ての魚の中で一番好きなんだそうです。
まさに「食べもの歳時記」
続いて、太田さんの「思い出の味」について聞いてみました。
皆さん、なんだと思いますか?
①茶碗むし ②てんとうむし ③信号むし
正解は、もちろん「茶碗むし」!
太田さんは小さい頃から銀杏が大好き!
子どもの頃は7人家族だったので、おじいちゃんやおばあちゃんから
茶碗蒸しの中に入った銀杏をもらっては、弟と数を競い合っていたそうです。
賑やかな食卓ですね。
最後に冬をイメージする食べ物について聞いてみました。
息子さんが幼稚園に通っていたときの話。
2月に誕生日を迎えるお子さんのお母さんたちが集まって合同で誕生日会を開いたそうです。
その時にお母さんたちが作ったのが「肉まん」。
おいしく出来上がったそうですよ。
これからの寒い時期、ホカホカの肉まんが恋しくなりますね。