【お天気気象転結】表現者たちの戦争

【お天気気象転結】表現者たちの戦争

Share

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。

メルマガ登録はこちら

▼7月31日配信号 担当
鈴木純子

7月28日午後4時27分頃、熊本県熊本地方を震源とする地震がありました。
熊本県熊本地方で震度7、天草・芦北で震度6弱を観測。震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.1と推定されます。
コラムを書いている29日時点ではまだ被害の全容が見えていませんが、橋の一部が落ちたり、企業の煙突が倒れたり、ショッピングモールで爆発が起きたりと、大変な事態になっています。停電や断水がある中、熊本地方の天気はおおむね晴れで、週末から週明けまで猛暑と熱帯夜が続く見込み。被災された方がさらに体力を消耗するのではないかと心配です。
家の片づけ、復旧作業などあるかもしれませんが、出来るだけ暑さを避けて、避難所など涼める場所で体を休めていただきたいです。
食欲が湧かないかもしれませんが、水分と塩分をとると同時に、食事もしっかり召し上がってください。

特別番組のお知らせがあります。終戦記念日の4日前、8月11日(火)山の日の祝日の午前10時~11時30分、「戦後81年スペシャル『表現者たちの戦争~プロパガンダとプライド』が放送されます。
パーソナリティに詩人のアーサー・ビナードさん、ゲストに作家の高橋源一郎さんを迎え、国家権力によるプロパガンダが横行した戦時下の日本で、表現者たちが何を書き、何を語ったのか、その実態を探る特別番組です。
私はナレーションと進行を担当したのですが、お二人の語りが深くて、大好きな国語の授業を聴いているようでした。
娯楽や芸能、芸術がプロパガンダとして利用された時代。表現者たちの胸に秘められた「本音」はどこにあったのでしょうか。一緒に考え、味わってみませんか。
番組では、「マンガ」「落語」「詩」の3つのジャンルから当時の表現に着目します。まず、大政翼賛会が主導した国策マンガ「翼賛一家・大和家」の成立ちと広がり、その巧妙なシステムを紐解き、次は「国策落語」古典落語の名作を戦時下にアレンジした「新芝浜」を落語家の春風亭一蔵さんが特別に口演してくださいました。
一蔵さんの熱演を是非戦時下にタイムスリップしたつもりでお聴きになってみてください。
さらに、高村光太郎をはじめとした詩人が名を連ねた国策アンソロジー「詩集・大東亜」と、戦地の兵士が密かに残した幻の「野戦詩集」を読み比べます。勇ましく戦意を高揚させる言葉と、戦地の最前線で生み出されたむき出しの言葉。その2つの世界の違いを、アーサー・ビナードさんと高橋源一郎さんによる朗読と解説で、丁寧に読み解いていきます。2編の詩集は戦争の実態であり、戦争の悲劇でもあるといえます。 


△「詩集・大東亜」は初版3000部「野戦詩集」はわずか500部

終盤にアーサーさんと源一郎さんに「もし戦争への協力を求められたらどうするか」を伺ってみました。あなたはどうしますか?
この問いを通して「表現の自由」の尊さを改めて見つめ直す特別番組です。是非お聴きになってみてください。そして感想をお寄せいただけたら嬉しいです。私のXアカウント@zunko83まで。

気象予報士 鈴木純子

メルマガ登録はこちら
前ページ
2
Share

関連記事