見過ごされがちな「男の生きづらさ」

見過ごされがちな「男の生きづらさ」

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大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、9月2日の放送に近畿大学教授でジャーナリストの奥田祥子が出演した。今年3月に発売した著書『抱え込む男たち ケアで読み解く生きづらさの正体』にちなみ、現代の男性が抱える「生きづらさ」について語った(大竹まことはお休み)。

水谷加奈「今回の著書『抱え込む男たち ケアで読み解く生きづらさの正体』、私も砂山圭大郎アナウンサーも読ませていただいて。私としては、男性へのエールかな、と受け取っています。いかがでしょうか?」

奥田祥子「まさにそうです。今回だけでも20代から80代、1500人の方に取材しまして。その中で12の事例を紹介しています。私自身が皆さんからケアされてきて、勇気をいただいている、ということで。そのエールをお返しする、という気持ちで本を書きました」

水谷「取材というのは、男性の生きづらさを調べるための調査だったんですか?」

奥田「じつはもともとテーマを決めずに職場や家庭、私生活のつらさを、空いた時間に取材していたら、これだけ長くなりまして。長時間労働の中で体調を崩される、妻の気持ちがわからない、というようなつらさ。給与が上がらない。そういうつらさを聴く中で、個人のせいに帰するのではなく、社会構造の問題である、ととらえてやってきました」

水谷「そんなに男はつらいんですかね」

奥田「つらいんですよ。なかなか報道されていない部分もあります。たとえばOECD(経済協力開発機構)の2020年の幸福度白書で。調査対象国の中で、日本の男性だけが、女性よりもネガティブな感情、怒りや悲しみを抱くことの多い国=幸福度が低い、ということでした。さらに日本を含む、すべてのOECD加盟国の2020年の調査で、自殺、薬物過剰摂取、アルコール性肝疾患による『絶望死』は男性が女性の4倍にのぼっている、と。データの裏付けもあるんですけど、日本でなかなか報道されない。それが現実だと思います」

水谷「日本の男性は幸福度が低い?」

奥田「そうですね。すべてにおいて、と言い切ることはできませんが、そういう項目もあると。いま女性が生きづらい、というのは可視化されて皆さん、共通認識がある。一方で男性の『生きづらい』はなかなか認識されなくて見過ごされがちで。ほかにもいますね、多様な性を生きる、障害や病気を抱えている、日ごろから差別や偏見を受けている、という方。でも政策立案者もそこまでの対策には乗り出していないなど。そういう見えにくい生きづらさの代表格が男性の生きづらさ、だととらえて取り組んできました」

水谷「ここで振るのは酷かもしれませんが、砂山くん、男としてはどうですか?」

砂山圭大郎「会社でのポジション以上に、家でのポジションはないかもしれません(笑)。そういう意味では生きづらい部分はあるのかも。重苦しいわけではありませんけどね」

水谷「そういう『家の中で』という男性は多いのでしょうか?」

奥田「そうですねえ。いい意味で女性が社会に進出して、元気になってきたと思います。私も水谷さんもそうですよね。私が大学を卒業したときなんかは、普通に『お茶くみ』が当然で。女性はチャンスもすごく出てきている。一方で、一緒に男性も共有していければいいのに、反比例するように。砂山さんのおっしゃることが本当なら……なんと言えばいいか」

砂山「気を使わせて申し訳ない(笑)」

奥田「砂山さんが『男性はこうあるべきもの』というところから無意識にとらわれているからで、そこから解き放たれれば、もう少し楽になるのでは、とは思います」

砂山「(仕事に出ていて)家にいる時間が少なすぎたかな、というのはありますね」

このあとは著書のタイトルにある「ケア」の部分についても奥田が解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~15時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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