「レベル5大雨特別警報」一時福井県にも発表…相次ぐ浸水被害
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
きょう8月30日、福井県に一時「レベル5大雨特別警報」が発表されました。
福井県坂井市では24時間雨量314ミリと平年8月1ヵ月分の2倍以上の雨が降り、広い範囲に浸水被害が発生、田んぼへの浸水や土砂崩れも確認されています。
昼前に「レベル4大雨危険警報」に切り替えになりましたが、気象庁は引き続き土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。
先週木曜には、石川県と富山県に一時「レベル5大雨特別警報」が発表され、20以上の河川が氾濫、大規模な浸水被害・土砂災害が発生しました。
今回の北陸の大雨は、停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響などですが、金曜には北海道・釧路地方でも線状降水帯が発生しましたし、どこで豪雨が起きてもおかしくない状況ですね。
さて、今日の「防災アワー」は「令和8年8月千葉豪雨」の被害についてお送りしました。これまでに13人が死亡、浸水被害も床上床下あわせて4000棟以上となりました。
(↑ 千葉市災害ボランティアセンターにて)
(↑ 浸水した家屋で濡れた家具を運び出し、床を乾かす作業に当たるボランティアさん)
農林水産業への被害も19億円余りに上り、水田1200ha、人参畑19.5haなどが冠水の被害を受けました。
8月19日千葉市若葉区の水田を取材してみると、鹿島川が氾濫して、田んぼのかなりのスペースの稲が倒れて水に浸かってしまっていました。一部の橋が落ちて、通行止めになっている場所もあり、川沿いの欄干には大量の乾いた草がからみついていました。せっかく実った稲がなぎ倒されて、一部は水に浸かってしまっていたり、田んぼに石や泥が入っているのが見て取れます。


千葉市若葉区の石橋農園・佐々木貴史さんは「持っている田んぼの4分の1、およそ10haが水没した。水に着いてしまうと発芽するので売り物にならない、来週から稲刈りを始める予定だった、ここまで来て…。過去川の氾濫はあったが、ここまで被害が大きいのは初めて」と多忙の中、インタビューに答えてくれました。
また、千葉市緑区の染谷ファーム・染谷智さんは「人参がほぼ全滅、被害額は売上で400~450万ぐらい。想定外、経験したことのない雨だが、この先もっとひどくなるようなイメージがある。先輩のベテラン農家さんも気象がおかしいと言っている…雨が欲しい時に降らなくて、欲しくない時に豪雨になる」と。
北陸を含め広い範囲での大雨災害、内水氾濫はどこで起きてもおかしくないと言います。備えは進めておきたいものですね。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子
