「災害大国・日本」W台風と前線による大雨、さらに震度6強・6弱の地震も相次ぐ…
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
「災害大国・日本」と言いますが、長引く大雨に地震も相次いでいます。
6月23日頃から梅雨前線と二つの台風の接近で各地記録的な大雨となりました。長崎県の五島市では72時間雨量が630ミリとなり、6月1ヵ月分の雨量のおよそ2倍の雨が降るなど、九州北部を中心に6月としては記録を塗り替える大雨となりました。
山口県平生町(ひらおちょう)では、土砂崩れに巻き込まれて男性が死亡し、愛媛県西条市(さいじょうし)でも男性2人が川で溺れて亡くなりました。その他各地で浸水被害や土砂崩れ、彦根城の石垣が崩落するなどの建物被害も発生しています。
(6月25日 気象庁記者会見で説明する池田徹主任予報官)
一方、大雨に加えて強い地震も起きました。
25日(木)7時30分頃、岩手県沖を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生。青森県階上町(はしかみちょう)で最大震度6強、八戸市で震度6弱を観測し、けが人や建物の被害も出ています。翌26日(金)夜には山梨県・富士五湖を震源とするマグニチュード5.6の地震が発生し、山梨県富士河口湖町(ふじかわぐちこまち)で震度6弱の揺れを観測。
28日(日)の早朝にはまた岩手県沖を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生、八戸市などで震度5弱の揺れを観測しました。
被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。気象庁は地震発生から1週間程度同じような強さの揺れに注意するよう呼びかけています。
また大雨で地盤が緩んでおり、災害が起こりやすくなっています。最新の情報にご注意ください。
さて、きょうの「防災アワー」は雑誌『山と溪谷』の元編集長で、登山文化の普及と安全確実な登山方法の指導に尽力されている久保田賢次(くぼた・けんじ)さんにお話を伺いました。

先月「主婦と生活社」から出版された『「考える力+行動する力」が同時に身につく! こんなときどうする!?大事典』で、久保田さんは第2章の「山でどうする!?」の監修をされています。
去年からクマの目撃情報が急増し、山菜取りなどで山に入った人がクマに襲われるといった事故が頻発していますが、久保田さんご自身も山で熊に出会ってしまったことはあるそうです。改めてどうすればいいのか伺うと…
久保田:「その頃はクマの個体数はそれほど多くはなかったとは思いますが、やはり登山という観点では、登山者が今ここに入らせてもらっている、ということを野生動物に気づいてもらって、驚かさないことがセオリーかなと。だから鈴を持ちましょうとか、大きな声を出しながら、ラジオを流しながら歩きましょうと言いますけれども、私たちが今ここを歩かせてもらってますよということに気づいてもらうというのがまず第1かなと…」
また、久保田さんは食べ残しやごみを現地に置いてきてはいけない、鹿などもかわいいと思う気持ちはわかるが餌をやってはいけないと話します。
さらにスズメバチが寄ってきたら、どうすればよいか?
久保田:「怖いので急に逃げたり、大声を出したり手で払ったり、自然にそういう行動をしてしまうかもしれない。しかしこれは鉄則としてハチが来たとしても、まずは静かにして様子を見ている。あちらも最初は偵察に来るわけですね。だからその時に手で払いのけたり、急に走り出したりしないで、ゆっくり静かに去ってもらうのを待つというのがスズメバチにあってしまった時の対処法です」と…。
服装については…
久保田:「慎重に用意して、着たり脱いだりを頻繁に億劫がらずにすることが重要。暑くても我慢していると、汗をかいてそれで疲れてしまいますし、寒くても面倒だから1枚羽織るのを後にしようとすると、急に風が吹いてきて寒くなることもある。こまめな着脱が登山では重要です」
事前の準備、健康管理や装備、計画も確実に行ってほしいということです。
「防災アワー」聞き逃した方はradikoでぜひお聞きください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子
