観測史上最も暑く水害も頻発の夏!秋田市取材後記

観測史上最も暑く水害も頻発の夏!秋田市取材後記

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毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。


気象庁はこの夏の平均気温が統計開始以来最も高くなったと発表しました。
「猛暑日」の日数は東京を含む全国38地点で最多となり、過去猛暑日が一度もなかった北海道函館市でも初めて記録されました。
また、最低気温も新潟県糸魚川市で31.4度と歴代全国1位を記録しました。
一方、この夏は大雨による被害も頻発しました。

今朝9月3日放送の「防災アワー」は、先月取材した秋田市の被災者の声を中心にお送りしました。
7月15日、梅雨末期の前線の影響で観測史上最多となる大雨に見舞われた秋田市。
県が管理する16河川が氾濫、秋田市中心部の広い範囲が浸水し、記録が残る中で最悪の被害となりました。

浸水被害は秋田県全体で7000棟以上、そのうち秋田市は8割のおよそ5800棟が被害に見舞われました。
私が取材したのは発災から3週間経った頃、しかし片付けはまだまだという所も多くありました。

秋田醸造さんでは、機械に泥水が入って全部だめになったということで、建物の中の工事が進められていました。


また、浸水被害だけではありません。
土砂災害の被害に遭った秋田市添川地区、県道沿いの山が崩れて土砂が道を塞ぎ、道を突っ切って、向かいの住宅4棟が被害に遭いました。
1軒は完全につぶれていましたが、住民の方は屋根と地面の隙間から泥まみれになりながら這い出してきて助かったと近隣の人が当時の様子を話してくれました。


隣家の高齢のご夫婦は、2台の車ごと車庫が土砂に埋まったので車も使えず、玄関も土砂で埋まり、庭の掃き出し窓から出入りされていました。

秋田市のボランティアセンターで災害ボランティアにも同行取材させていただきましたが、1ヵ月半経った現在もボランティアを募集している状況だということです。




この夏は秋田市以外にも九州北部や中国地方、岩手県などでも浸水被害が発生しました。
復旧にはまだ時間がかかりそうです。

9月3日放送の「防災アワー」、聞き逃したという方はradikoでぜひお聞き下さい。

気象予報士 防災士 気象庁担当記者 伊藤佳子

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