吉崎達彦氏「中国共産党創建100年の記念式典が迫る今、中国は今後どう変わるのか?」6月29日「くにまるジャパン極」

吉崎達彦氏「中国共産党創建100年の記念式典が迫る今、中国は今後どう変わるのか?」6月29日「くにまるジャパン極」

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2日後に迫った「中国共産党創建100年」の記念式典について、6月29日の「くにまるジャパン極」(文化放送)でエコノミストの吉崎達彦氏は独自の考えや予測を語った。

吉崎氏「中国共産党創建100年の記念日である7月1日、北京の天安門広場でどんなイベントをやるかということはまだ何も伝わってこなくて、どうやら軍事パレードは無いらしいとか、でも習近平さんは何かスピーチはされるんだろうね、みたいな話はされているけども、まだよくわかっていない。」

 

吉崎氏はそんな中国の共産党に対し、感嘆の声を挙げる。

 

吉崎氏「考えてみれば1921年7月23日に結党した党が、1949年10月1日に中国人民共和国の建国を宣言して、以来72年間一党独裁と言うか権限を握り続けている。これは奇跡に近く、誇るに値する。これに西側諸国の民主党陣営は対抗できるのかといったことを、バイデンさんは大まじめに心配してる状況がある。中国の文化の発展も著しい。」

 

現在、14億人もの人口の大半が豊かに暮らしている中国において、パーソナリティの野村邦丸氏は「とにかく今、習近平さんという人に対して個人崇拝が始まっており、習近平特例ともいえる事態となっている。それに乗じて毛沢東さんの再評価も高まっていて、

数万人規模で犠牲者を出したと言われている天安門事件も触れなくなっている。これはどういうことよ?」と語る。

 

これに対し吉崎氏は知人のチャイナウォッチャーとの会話をこんな風に紹介した。

 

吉崎氏「チャイナウォッチャーは習近平さんの三選は確実であるというんですが、では習近平さんの功績って何ですか?と問うと、経済発展もそうだし、コロナを制圧したこともそうだし、

香港を黙らせたことも国内的には評価されている。もう、お釣りが出るぐらい功績はあるんですという。でもそれに対する海外の評価が悪いのは?と聴くと、大丈夫、国内では知られてませんから。」

 

その一方で吉崎氏は「今、中国は安定しているように見えるが、経済成長すると、社会は不安定になる。」とし、共産党が決して安泰ではないことを示唆した。

 

吉崎氏「中国共産党がこの後経済の成長が鈍化する中で、うまく行ってる、うまく行ってるという物語をどう続けていくか、というのはどんどんハードルが上がっていく。それが実はうまく行ってないと人民が気付いた時その反発をどう抑え込むのか、また、習近平さんが政権から下りる時どうするのかというのも決まっていない。」

 

100年間続いた中国共産党にとって、それが今後の中国の大きな課題になりそうだ。

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。吉崎達彦氏はコメンテーターとして毎週火曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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