パラ射撃の水田光夏選手「棄権はしたくなかった」 ~12月7日(火) ニュースワイドSAKIDORI!

パラ射撃の水田光夏選手「棄権はしたくなかった」 ~12月7日(火) ニュースワイドSAKIDORI!

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東京パラリンピックに出場した射撃の水田光夏選手が、7日、文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」内『応援!ユニバーサルスポーツ』に電話出演。試合中の酸素吸入が認められず、苦しい展開となった東京パラリンピックだが、「今後は競技力を向上させ、問題を1つ1つ解決しながら、パリ大会に向かって行きたい」と前を向いた。

半年ぶりの電話出演となった水田は、1997年生まれ。町田市の出身。中学2年の時、筋力の低下や感覚障害を起こす末梢神経の難病「シャルコー・マリー・トゥース病」と診断され、車いす生活になる。右ひじから先と左手の指先、両ひざから先の感覚が麻痺しているという。17歳でビームライフルの練習を始め、19歳の時、エアライフルに取り組み、東京パラリンピックでは32位という結果に終わった。悔しさが残る東京パラリンピックについて、斉藤キャスターが訊くと、水田は「自分自身の全力を発揮することができず、悔いが残ったが、得るものをたくさんあった。初めてのパラリンピック出場ということを楽しむことはできた」と振り返っていた。

松井アナは射撃の会場となった陸上自衛隊朝霞訓練場で、実際に水田の射撃を観ている。水田は混合エアライフル伏射(SH2)というクラスで、車いすに取り付けたテーブルを床と見なし、そのテーブルに両ひじを乗せた姿勢で10m先の的を狙う。ただ、去年から筋力の低下で呼吸が浅くなり、試合中に酸素吸入を行っていたのだが、5月のプレ大会で、公平性を理由にそれが認められず、8月の東京パラリンピックでも認められなかった。松井が「後半、途中から、呼吸が苦しくなりながらも、どんな気持ちで戦っていたのか」と尋ねると、水田は「私は60分で60発を撃つ種目だが、中盤から苦しくなってしまったが、棄権はしたくなかった。とりあえず60発最後まで撃ち切りたいと思って撃っていた。気づいたら試合が終わっていた」と言葉を絞り出した。

斉藤が「これから酸素吸入が認められるために、どうやって働きかけていきたいか」と問うと、水田は「今後の国際大会でクラス分けを受けて酸素の吸入が認められればいいが、万が一、そこで認められなければ、今後対策を考えなければならない」と切実な思いを吐露した。水田の呼吸について取り上げるだけで、障害による身体への影響がいかに大きいかが伝わってくる。松井が水田の今後の逆襲に期待しつつ、BTSのメンバーを意識したヘアカラーやオシャレなネイル(ちなみに東京パラリンピックでは、マスコットキャラクターのソメイティのデザインが施されていた!)を楽しみにしていることを伝えると、水田の声が弾んだ。

さて、先月の全日本選手権で3連覇を飾った水田は、今後、どんな点を強化して3年後のパリ・パラリンピックに挑むのか。「今回、東京大会に出場してみて、パラリンピックというところは、他の国際大会と違うところも実際に体験できたことで自分自身に足りないところや課題も見つかった。競技力を上げるのはもちろんだが、他の部分でも1つ1つ問題を解決しながら、パリ大会に向かって行きたい」と答えた。

そして、射撃で画期的なオリパラミックスイベントが、今月(12月)18日に行われる。複数の会場をオンラインで結ぶ形の分散開催として、立って撃つ立射の健常者の選手と水田のような伏射のパラアスリートが男女2人で、1組のペアを組み、合計得点を争うとのこと。これぞユニバーサルスポーツではないか! 水田は「自分自身、(男女混合)のミックスに出場するのは初めてで、今回、オリパラの選手が一緒に競技を行うのも初めて。これを機にオリパラの垣根なく、交流が増えていったらいいなと思う」と結んだ。東京パラリンピックで日本勢が獲得したメダルは51個(金13,銀15、銅23)だが、参加した日本代表は254名。悔しい思い出が残る選手が大半を占める。水田はまだ24歳。東京での苦い経験が生きる時が必ず来るだろう。

(構成 後藤)

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// 2022.04.28追加