熊本県産アサリに産地偽装の疑い 「けしからんけどおバカで面白い」?

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2月2日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーターの経済アナリスト、森永康平氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、産地偽装の疑いがある熊本県産アサリについて意見を交わす場面があった。

生態系を壊すようなら笑い話では済まされない!

農林水産省は、漁獲量を大幅に上回る熊本県産のアサリが販売されている疑いがあるとして、2021年10月から12月末まで、全国の小売店1000店舗あまりを対象に実態調査を行った。熊本県産として販売されたアサリのDNA分析を行ったところ、約97%において外国産アサリが混入されている可能性が高いという結果がでた。また、この3か月の推計販売量は2485トンで、実際の熊本県産アサリの漁獲量を大幅に上回ることが判明したという。

このニュースについて森永氏は「消費者の信頼を裏切る行為でけしからんと一言添えておきますが、ニュースとしてはおバカな話として面白いですよね」と、漁獲量と販売量の差があまりにも大きいことを指摘した。

熊本県の蒲島郁夫知事は産地偽装の疑いがあると見て生鮮アサリの出荷を8日から約2か月停止すると発表。農林水産省は、中国産や韓国産が熊本県産と偽装され出回っていたと見ており、自治体とともに実態の解明に取り組むほか、食品表示法違反の行為が確認された場合には警察などとも連携し厳正に対処するという。

意見を交わすなか、森永氏は「外で獲れたものを漁場から空輸しましたという形なら良いのですが、怖いのが、外で獲れたものを一度国内の生態に入れて収穫しているとなると生態系が壊れるんですよね。私は釣りをするのでよくわかるのですが、私が子供の頃にいなかった魚って結構放流されていて、この川にこんな魚がいるのかと思うことが(東京)都内でもよくある。これは必ずしも食べる用として持ってきて放流するのではなく、ペットとして飼っていたものが飼えなくなったから逃がして、それが増えて生態系が壊されるということがあります。出来心で離したものが長い年月をかけて生態系を壊し、在来種を駆逐してしまうということは自然環境の中で起こり得ることなので、そこまで視野を広げて考えると笑い話で済ますわけにはいかないという気はします」と、懸念を示した。

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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