ウクライナ・ロシアの戦争はなぜ終わらないのか?小西克哉がズバリ指摘した「NATOの結束が乱れている」ワケとは?

ウクライナ・ロシアの戦争はなぜ終わらないのか?小西克哉がズバリ指摘した「NATOの結束が乱れている」ワケとは?

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6月13日の「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)は、アメリカの政治と文化に詳しいジャーナリストの小西克哉さんが初登場。ウクライナ情勢が今後どうなるのか伺いました。

小西克哉「ウクライナとロシアの戦争がなぜ始まったのかについては謎が多いんですね。例えば1990年に起きた湾岸戦争は、サダム・フセインがクエートに侵攻したと理由がはっきりしていました。ところが今回、プーチン大統領はいろんなこと言ってるんです。NATOが拡大しすぎたとか、ウクライナはナチの政権だとか言ってるんだけど、どれが本心かよくわからない。僕は、プーチンが本当に2月24日に侵攻しようと考えていたのかといえば、それちょっと違うんじゃないかなと思います。ロシアは1年間ぐらいずっと兵力を国境近くに集結させてたんですが、その間にアメリカ・EUとウクライナをどうするか、NATOに加盟しない確約が欲しいとか交渉をやっていたんです。プーチンは満額回答でなくても、多少の妥協が得られると思っていたんじゃないでしょうか。ところが蓋を開けてみると12月・1月の時点でほとんどゼロ回答だったんです。プーチンの言ってることは全く聞く耳を持たれなかった。ここで何もできないということは政治生命にかかわるわけで、致し方かなく2月に決断したのだろうと思います。」

大竹まこと「細かい交渉をしてたのに全部断られてしまった。」

小西「なぜそう思うのかというと、すでに伝えられていますが、侵攻した戦車部隊は、食料・兵器・弾薬・バッテリーを2~3日ぐらいの量しか持ってないんです。本当に戦争をするなら、そんな補給体制で侵攻しないですよ。脅すために軍事演習をやっていたのは事実なんですが、脅しが効かなくなって、最後に侵攻する決断をせざるを得なくなった。そこでプーチンは2つ目の誤算をします。この戦いにはすぐ勝てるだろうと思ってたんでしょうね。大体2週間ぐらいで終わると考えていたという文書がでましたけど、これ僕は偽物じゃないと思っています。」

大竹「アメリカは、2月の24日に侵攻すると正確に言い当てましたね。」

小西「プーチンは実質的な宣戦布告にあたる特別軍事作戦を始めることを24日に発表するんですが、このプーチンの映像は3日前に録画されていたという噂がネットに出ています。実は3日前にアメリカのバイデン大統領は、記者への答え方を変えているんです。記者は、プーチンが攻撃命令を出すのか出さないのか、情報はあるのか質問し、これに対してバイデンさんは21日にはじめて「プーチンは決断をしたようだ。それを裏付ける十分な証拠がある」と言ったんです。おそらくこれはクレムリンの中から情報が来ないと言えません。」

大竹「その後、プーチンさんは侵攻が2週間で終わるだろうと。クレミアの時とかの事を考えるとそんなもんだろうと思ったんでしょうかね。」

小西「まあちょろいもんだろうと。ほとんど血を流さずクリミアを手に入れましたから。でも西側やアメリカはその後、同じようなことを起こしちゃいかんと、軍事補強をしたり様々な顧問団・アドバイザー入れたり、8年ぐらいかけてウクライナをまともな軍にしていきました。」

大竹「ウクライナとロシアの戦争はもう100日以上続いてます。アメリカはこれをどんな形で収束させようと思ってるんですか?」

小西「そこなんですけどね、実は分からない。なぜかというとアメリカは、がんがん変わっていく戦況に対応してナニかをしようとしている状態です。例えば、3月ぐらいにオースティン国防長官が、この戦争の目的はロシアを弱体化することだと初めて言ったんですが、最近になって微妙に路線が変わっています。ロシアが侵略戦争を始める2月直前の状態まで戻せば停戦交渉しようと言っていて、ウクライナもおなじような路線です。今一番強行な主張をしているのはイギリスとポーランドとバルト三国です。なぜかというとロシアに徹底的な教訓を与えないとまた同じことやるからで、バルト三国とポーランドはロシアのかつての衛星国ですよね。イギリスは、ロシアから逃げてくる人がロンドンに来て、それを追いかけてきたロシアのスパイがイギリスで犯罪を起こすんです。これがけしからんと言うわけです。」

大竹「でも、こうなるとNATO全体の足並みが揃わないですよね。」

小西「結束が乱れますよね。だからアメリカ・ウクライナ・EU各国が望む停戦の条件を色分けすると、濃淡が3色ぐらいに分かれている。フランス・ドイツ・イタリアは、犠牲を最小限にして停戦しようとしていますが、折り合いがつかなくなっているんです。」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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