『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 料理しんどい、向いてないかも・・・。クックパッドの「中の人」に聞く、料理を楽しむコツ

『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 料理しんどい、向いてないかも・・・。クックパッドの「中の人」に聞く、料理を楽しむコツ

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情報番組「大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ」では、残間里江子さん(フリープロデューサー)と、大垣尚司さん(青山学院大学教授、移住・住みかえ支援機構代表理事)が、お金や住まいの話を中心に、大人世代のあれこれを語ります。

番組内容をもとに執筆したWEB限定コラムをお届けします。

2022年7月2日のゲストは、クックパッド創業メンバーの小竹貴子さん。
記事前編では、小竹さんが2022年4月に発売された書籍『時間があっても、ごはん作りはしんどい』を執筆した経緯や、ごはん作りを楽しむコツについてうかがっています。

後編はこちら:社員3人のベンチャーが、誰もが利用する「料理の教科書」に。クックパッドの歴史から、コロナ禍の活用方法まで

小竹貴子さん プロフィール

クックパッドの創業メンバー・コーポレートブランディング本部長。
1972年、石川県金沢市生まれ。
専業主婦を経験、2児の母である一方、2004年に現在のクックパッド株式会社に入社。
豊富な料理経験で培われた知識をもとに「簡単・作りやすい・見た目が綺麗」な三拍子揃ったレシピを提案。世の中に「料理することの楽しさ」を伝える。

新刊のタイトル、かなり「攻めて」ます

鈴木純子(番組担当アナウンサー) 小竹貴子さんは、2022年4月にご著書『時間があっても、ごはん作りはしんどい』(学研プラス)を出版されました。

気になるタイトルですね。

小竹 実は最初「こんなタイトルで大丈夫かな」と不安があったんです。
でも、蓋を開けてみると意外にも、料理好きな方から「言いたかったことを言ってくれた!」なんてコメントをいただいて。

残間 このタイトルに共感する人は多そうですよね。料理初心者から、ベテランまで。

どんなに時短を極めても、ごはん作りがしんどいのはなぜ?

鈴木 本の中では、楽しく料理をする工夫がたくさん紹介されています。

小竹 クックパッドを運営する中で、これまで圧倒的に人気のキーワードが「簡単」「時短」だったんです。

大垣 働きながらだと、どうしても料理にかける時間を少なくしたいと思う気持ちは出てきますよね。

小竹 ところが、コロナでステイホームを経験し、家事に使える時間が増えても結局、「料理がしんどい」という気持ちがなくならない、と思われる方が多くて。

とすると、軽減させるべきなのは、料理にかける時間ではなくて、料理自体へのストレスなのではないかなと。

料理をいかに楽しむかという、気持ちの切り替えが必要だと気づいたのです。

誰かのために、「義務」でごはんをつくっていませんか

鈴木 ご著書の中では「自分の食べたいものを作る」ことがおすすめされています。料理というと、子供や家族のリクエストに答えるものと思っていらっしゃる方も多いと思うのですが・・・。

小竹 料理を作る理由が「家族のため」になっている方はとても多くて。
でも、誰かのために作るのって、徐々にしんどくなってきませんか。

家族に「何が食べたい?」と聞かれても「何でもいい」と返事がきたり・・・。

大垣 まさに私のことかも。「何でもいい」は禁句ですね(笑)。
かといって、急に尋ねられると、自分の食べたいものが咄嗟に出てこないことも多くて・・・。本音を言うと、聞かれる側もちょっと困ったりします。

小竹 それでも、ごはんを作らないわけにはいかないので、義務のようにごはんを作るうち、料理が作業のように味気なくなってしまう人もいらっしゃる。それって悲しいことだと思うんです。

バーンアウトするよりも、自分が楽しいごはん作りを

残間 最近、大人世代の女性たちからは「調理定年」なんて言葉も囁かれるようになってきているんですよね。

これまでは夫や家族のために料理をしてきたけれども、子供が独立し、夫の定年も見えてきた。
すると徐々に、毎日3食、手作りの料理を作るのが億劫に・・・なんて気持ちを言い表しているそうですが。

小竹 真面目に取り組んでこられた方ほど、しんどさは増すことでしょうね。

でも、燃え尽きてしまって、料理そのものを嫌いになるより、自分の好きなものを作って、その美味しさやこだわりを、誰かと共有できたほうが嬉しいと思うんです。

献立は、毎日考えなくてもいいんです

小竹 クックパッドのユーザーさんからのお悩みで多いのが、「毎日献立を考えるのがしんどい」というもので。

私はいつもそれに、「そもそも献立は、毎日考えなくてもいい」とお答えするんです。
むしろ、2日目のほうが味が馴染んで美味しくなるレシピってたくさんありますよね。カレーや豚汁のように。

残間 確かに。向田邦子さんの小説を読んでいると「前の晩のすき焼きに、もう1回火を通す」なんて描写がしょっちゅう出てくるんですよね。それがとても美味しそうで。

大垣 食べる側からしても、2日連続で同じ料理が出てきても、あまり気にしていないかも。というかむしろ、好きなメニューであれば、「きょうも食べられる!」と嬉しかったりします(笑)。

小竹 毎日違うごはんを作らなければ! と焦ってしんどくなるよりも、2日目でも美味しいレシピを狙って作る手もあるんですよね。

作る側の中にある、無意識のうちに作りあげられた「〜ねばならない」を、「そうでもないのかも」と気楽に考えていただければ・・・と思っています。

***

後編では、クックパッドが生まれた経緯や、料理初心者への「クックパッド活用のコツ」をお聞きします。

★後編はこちら:社員3人のベンチャーが、誰もが利用する「料理の教科書」になるまで。クックパッドの歴史から、コロナ禍の活用方法まで

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新刊、絶賛発売中です

小竹さんの新刊『時間があっても、ごはん作りはしんどい』は、学研プラスから絶賛発売中。
まるで「読むカウンセリング」?! な、料理をゴキゲンに楽しむ考え方+レシピが満載です。

『時間があっても、ごはん作りはしんどい』

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番組では、家とお金にまつわるメールやご質問をお待ちしています。
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※この記事で掲載されている情報は全て、執筆時における情報を元にご紹介しています。必ず最新の情報をご確認ください。

お知らせ

パーソナリティの一人である大垣尚司さんが代表理事を務める一般社団法人「移住・住みかえ支援機構」(JTI)では、賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。

住まなくなった皆さまの家をJTIが借り上げて、賃貸として運用。
入居者がいない空室時でも、毎月賃料を受け取ることができます。
JTIは非営利の公的機関であり、運営には国の基金が設定されています。

賃料の査定や、ご相談は無料。資格を持ったスタッフが対応いたします。

制度についての詳しい情報は、移住・住みかえ支援機構のサイトをご覧ください。

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大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

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楽しいセカンドライフを送るためのご提案などがたっぷり! 金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司と、フリープロデューサー残間里江子が 大人の目線でお届けします。…

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