(※当日版)大学駅伝がいよいよ開幕 “スピード”の出雲駅伝を制するのは!? ~ 文化放送スポーツスペシャル第34回出雲駅伝実況中継

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スピードの“出雲”、伊勢路を舞台に大学日本一を決める“全日本”、そしてクライマックスの“箱根”。文化放送では、今年も「学生三大駅伝」を全て実況生中継!

文化放送では「学生三大駅伝」の幕開けとなる第34回出雲駅伝を、10月10日(月・祝)午後1時より、解説に上野裕一郎さん(立教大学陸上競技部男子駅伝監督)をお招きし、実況寺島啓太アナウンサーでお送りします。

中継をradikoで聴くにはこちらから
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オーダーリスト(10月10日確定版)はこちらから

※当日オーダー変更後に加筆しました



 



 

 

関東勢を中心に優勝争いは大激戦

 

暦は10月。10月10日の出雲駅伝を皮切りに、今季もいよいよ大学駅伝のシーズンが始まる。

6区間45.1kmと距離が短く、“スピード駅伝”とも言われる出雲。夏は全日本大学駅伝や箱根駅伝に向けて強化してきたチームや、ひと夏で大きく変貌を遂げたチームもあるため、前半戦の成績だけで予想を立てるのが難しい。とはいえ、今回も関東勢を中心に、大激戦が繰り広げられる予感がある。

 

2年ぶりに開催された前回は、東京国際大が初出場初優勝という快挙を果たした。前回の優勝メンバー全員が3年生以下だったため、順当であれば2連覇が濃厚なのだが…。前回の優勝メンバーから山谷昌也(4年)、宗像聖(4年)、佐藤榛紀(2年)の3人がエントリーから漏れた。特に山谷の離脱は痛手だろう。とはいえ、大エースのイェゴン・ヴィンセント(4年)や丹所健(4年)、今季好調の白井勇佑(2年)は順当にエントリー。また、村松敬哲(3年)ら今年の箱根を走ったメンバーがさらに力を付け、牛誠偉(2年)といった新戦力も名を連ねる。前回は3区から独走で優勝したが、アンカーのヴィンセントまでに多少のビハインドがあっても逆転は可能だろう。連覇を成し遂げる力は十分にある。

2区白井、6区村松がエントリー。3区イェゴン・ヴィンセントから丹所に変更。牛はメンバー外

今年の箱根駅伝を制した青山学院大は、5000mで2年連続学生日本一(日本インカレ2連覇)の近藤幸太郎(4年)をはじめ、箱根9区区間賞の中村唯翔、前回走った目片将大、横田俊吾、主将の宮坂大器ら4年生が5人もエントリーされた。九州学院高(熊本)時代に華々しい実績を残した鶴川正也(2年)は、9月の学内選考会でチームトップとなり、大学駅伝デビュー戦でも好走が期待される。前回は近藤が1区区間賞と好スタートを切るも、2区以降後手に回り、2位に終わっている。とはいえ、分厚い選手層は大きな武器で、調子の良い選手を並べてくるだろう。優勝候補の一角であることは間違いない。

1区目片、2区横田がエントリー。近藤が3区、中村が6区に当日エントリー変更。宮坂、鶴川はメンバー外

3年前の優勝チームの國學院大も充実している。中西大翔(4年)、伊地知賢造(3年)、平林清澄、山本歩夢(ともに2年)は、いずれも駅伝で実績があり、チームの核となる。強力な4本柱だけでなく、4年生の坂本健悟は1万mで28分台を連発し、エントリーされた3人のルーキーも勢いがある。序盤から勢いに乗れば、3年前の再現は可能だ。

2区山本、3区平林、4区中西大翔、6区伊地知がエントリー。坂本は補員。

今回、9年ぶりに出場する中央大は、エントリー後のレースで自己記録が続出。直近のレースを見る限りでは最も勢いがある。今年の箱根駅伝で1区区間新の吉居大和と中野翔太の3年生コンビは強力。スピードランナーの千守倫央(4年)も絶好調だ。さらに、吉居の弟の駿恭、溜池一太ら力のあるルーキーも加わり、盤石なオーダーを組むことができそうだ。出場26回目にして初優勝を飾り、黄金期の足掛かりを築けるか…。

1区吉居大和、2区千守、3区中野翔太、5区溜池、6区吉居駿恭がエントリー。

世界を知るエースを擁する駒澤大順天堂大にも注目。

駒澤大は今夏の世界選手権に1万mで出場した田澤廉(4年)がチームを牽引する。5000mの高校日本記録保持者、佐藤圭汰(1年)の大学駅伝デビュー戦にも注目が集まる。また、箱根後にケガが長引いていた鈴木芽吹(3年)も無事にエントリー。万全な状態なら一気に戦力が増す。安原太陽(3年)山野力(4年)らも好調で、アンカー予想の田澤までにしぶとく繋げば頂点も見えてくる。

2区佐藤圭汰、3区田澤、4区山野、5区安原、6区鈴木芽吹がエントリー。

順天堂大は、地元・島根出身の三浦龍司(3年)が、チームに勢いをもたらしている。3000m障害で昨夏は東京オリンピック7位入賞すると、今年は世界最高峰のダイヤモンドリーグファイナルに出場し4位入賞の快挙を果たし、今や“世界の三浦”だ。三浦を生かすには他のメンバー次第だが、伊豫田達弥、西澤侑真、四釜峻佑、野村優作ら4年生の戦力が充実している。前回は3区で後退し10位に終わったが、同じ轍は踏まないだろう。

1区野村、3区伊豫田、5区西澤、6区四釜エントリー。三浦は2区に当日エントリー変更

今季前半戦、絶好調だったのが東洋大だ。しかし、その象徴だった松山和希(3年)が離脱しエントリーから外れた。とはいえ、前回もエース不在ながら3位に食い込む健闘を見せているだけに、今回も侮れない。前半戦は影を潜めていたエース候補の石田洸介(2年)が復活。梅崎蓮(2年)や奥山輝(3年)には勢いがある。1500mを主戦場とする甲木康博(2年)がエントリーされたのも見逃せない。“チャレンジ”と位置付ける出雲では新戦力の台頭も見られそうだ。

2区甲木、3区石田エントリー。奥山は補員。梅崎はメンバーを外れた。

近年活躍が目立つ創価大は、フィリップ・ムルワ、葛西潤(ともに4年)に加え、躍進の象徴だった嶋津雄大(4年)が留年してチームに残り、強力な三本柱を築く。新家裕太郎(4年)も好調で、上位争いに加わってきそうだ。

1区新家、2区葛西、3区フィリップ・ムルワ、6区嶋津がエントリー。

2019年の國學院大、前回の東京国際大と、中止となった2020年を挟み、初優勝校が立て続けに誕生しているが、ここまでに挙げた8校は、いずれも優勝のチャンスがあると見ていい。ただし、距離が短いだけに、1つでもミスがあると一気に優勝戦線からは弾き出されてしまう。昨年は気温が30度を超えたように、コンディションによっては番狂わせが起こることもありえる。

また、関東以外の大学が優勝争いに絡むのはなかなか難しいが、今年の日本インカレ男子1万mで日本人トップの4位に入った亀田仁一路(関西大3年) 、昨年の日本インカレ男子1万mで日本人トップ5位の上田颯汰(関西学院大4年)、立命館大のエース・山田真生(4年)らは、1つでも上の順位を目指して激走を見せてくれるだろう。

関西大学・亀田は1区、関西学院大学・上田と立命館大学・山田は3区にエントリー。

前回は、多くのチームにとって、ヴィンセントをアンカーに配した東京国際大に、どれだけの差を付けられるかがポイントだった(結局、3区から東京国際大は独走したが…)。優勝を狙う各校は、前回同様に、東京国際大との差を意識しながらレースを進めることになるだろう。駒澤大の田澤や創価大のムルワは、ヴィンセントに太刀打ちできなくもないが、できればそれまでに貯金が欲しいところだ。最後まで目が離せないレースが繰り広げられそうだ。出雲路で勝利して、勢いに乗るのはどの大学か――。

※写真と文章はフリーランスライター和田悟志さん

 

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解説は上野裕一郎さん(立教大学陸上競技部男子駅伝監督)

 

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