株式会社九電工 DX担当者が語る、DXを進める上での課題とは?

株式会社九電工 DX担当者が語る、DXを進める上での課題とは?

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11月7日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、先週に引き続き、地元九州に根付いた総合設備工事会社の株式会社九電工 DX推進部長の徳丸清孝さんに出演いただき、DXを進める上での課題についてお話しいただいた。

L is B代表・横井太輔氏「DXを進めてみてプラスに感じているのはどんな点ですか?」

株式会社九電工 DX推進部長・徳丸清孝氏「実は、スマホを配布してもうすぐ1年になります。利用状況を把握するために、アンケートを取りました。6000人以上にアンケートを配布して、8割近くの5000人が回答を送ってくれました。その質問に業務時間の短縮が図れましたか?というアンケートを行ったのですが、その結果、1日22分削減改善効果が有ったとの結果が出ました」

横井「22分×5000人というと、相当な削減につながってますね」

徳丸「びっくりするような数字で、社内でも数十億の削減効果が出たということです」

文化放送・松井佐祐里アナ「現場でのDXを進めていくうえで感じる壁や課題はどんなことですか?」

徳丸「DX推進はそもそも組織の変革、業務、働き方の変革につながるためのものになります。本来は、業務自体の見直しや業務フローの見直し、今行っている業務そのものをデジタルの力で見直していくのDXのXだと思います。ただ、なかなかこの“そもそも論”を理解せずに、デジタル化をすること自体を目的としている人が多いと感じます。あくまでデジタル化はツールの手段ですので、目的にならないように常に意識して進めていきたいと思います。一方、デジタル化も当然必要なため、その業務を進めています。これらのデジタル化には、業務知識とデジタル知識の両方が必要で、そのバランスが良い人が必要なんだと思います。傾向として、若い人は実務に寄りがちになりやすし、一方、経験豊富な管理職の年代になると業務知識は豊富だが、デジタルの知識に疎くなる傾向を感じています。これは、弊社だけではなく、日本の企業の多くが同じような状況になっているように感じています。デジタル化のための一番の課題は、このバランスが取れた人をいかに効率的に増やし、業務システムの見直しを行いながら、同時にデジタルリテラシーの高い人材をどう増やすかに掛かっていると思います」

横井「デジタルに詳しい人は若い人に多いけど業務知識はそれほどない。逆に業務知識に詳しい人はベテランに多いけど、デジタルには明るくないと」

徳丸「おっしゃる通りですね。そこが大きな課題だと思っています」

「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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L is B presents 現場DX研究所

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『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…

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