100年で1cm、土が原因で戦争が…土がつくる未来とは

100年で1cm、土が原因で戦争が…土がつくる未来とは

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様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが様々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2022年2月6日、2月13日の放送では、常連さんに連続企業家、いきものCo.代表取締役・菊池紳さんとお客様に土の研究者で、森林総合研究所主任研究員・藤井一至さんがご来店。お二人を迎えて「土がつくる未来とは」をテーマに、トークを展開。本題に入る前に土の専門家に、そもそもの質問が…

入山:土って、何から、どう生まれるんですか?

藤井:自分の中でしっくりきてないのですが、単純に言うと岩が風化して分解してでてくる砂と粘土。それと植物や動物が死んで腐ったものが、腐葉土のようになって混ざったものが土になります。

入山:土は、どのくらいの時間でできるのでしょうか?

藤井:落ち葉が分解されて腐葉土になるのは数年。岩が砕けて砂や粘土になるのは、数百年、数千年。日本だと一万年で1メートル。つまり、百年で1センチです。これは早い方で、海外には千年で1センチのところもあります。

入山:世界の土には、どんなものがあるんですか?

藤井:世界には大雑把に分けると12種類の土があって、永久凍土、砂漠土、世界一肥沃な○○…ですね。

菊池:藤井先生からみると、日本の土はある程度同質性があるようですけど、日本各地に行くと逆で、同じ町でも高さが違うと、砂っぽかったり粘土っぽかったり随分と違います。藤井先生からするとそれすらも同質性を感じるのでしょうね。

世界の土を見るからこそ、藤井さんは日本の土はコレと言えるようですが、菊池さんは日本各地を周るからこそ、小さな違いに気付けるわけですね。世界最強の土「○○」とはなどなど、この後も土にまつわる知らない話のオンパレードです。

放送の様子はこちらから




ゲスト紹介
菊池紳さん
外資系の金融機関やコンサル会社などを経て、農業分野の起業家として活躍。現在は、農林漁業の支援だけでなく、自然や生物に関する次世代教育や持続的活用を手がける「いきものカンパニー」の代表として、全国を飛びまわる。

藤井一至さん
京都大学研究員、
日本学術振興会特別研究員を経て、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員に就任。日本のみならず、インドネシア・タイの熱帯雨林、カナダ極北の永久凍土へとスコップ片手に飛びまわり、土と地球の成り立ちや持続的な利用方法を研究。研究内容も高く評価され、第1回・日本生態学会奨励賞、第33回日本土壌肥料学会奨励賞、第15回日本農学進歩賞などの受賞歴に加え、昨年6月に光文社新書から発売された『土 地球最後のナゾ』では、河合隼雄賞を受賞。

過去の放送は、YouTubepodcastでも配信中!

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浜松町Innovation Culture Cafe

浜松町Innovation Culture Cafe

月 19:00~19:30

浜松町の路地裏にひっそりと佇むカフェ「浜松町Innovation Culture Cafe」 経営学に詳しいマスターが営むこのお店には、様々なジャンルのクリエ…

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