「防災アワー」逃げたくても逃げられない人とは…松尾一郎さんと「避難の壁」を考える

「防災アワー」逃げたくても逃げられない人とは…松尾一郎さんと「避難の壁」を考える

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毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。


2023年4月はタイムライン防災の第一人者・松尾一郎先生が「避難の壁」についてお話頂いています。
9日の放送では、逃げたくても逃げられない人がいることに注目します。
松尾先生によりますと
70名近い方が犠牲となった2020年7月の熊本豪雨では、次のような方もいたそうです。
・最寄りの避難所に一旦逃げたのに、飼い猫が心配だったり、忘れ物を取りに危険な自宅に戻ってしまい、洪水に巻き込まれた
・逃げたくてもいきなりの大雨で、すでに周囲は浸水、道路も冠水しており、避難中に流された

また、家族内に一人では逃げられない要支援者がいる方もいらっしゃるでしょう。
実は、動きたくても動けない人は多いのです。

私も西日本豪雨で岡山県真備町を取材したとき、被災者の方からそういった話を聞きました。
「避難指示が出てすぐに飛び出したけれど、家の前は川のようになっていて、車を出せない状態だった」
「自分より5分・10分遅れて逃げた人が橋を渡れず、自宅に戻って天井まであと20センチまで水が来た」等…。
(↓ 2018年西日本豪雨・岡山県倉敷市真備町 浸水家屋)


松尾先生は、災害から命を守るためには、危険な自宅にとどまらないこと。
早めの動き出しなど、予めそれぞれにとって必要なことを決めておくことが重要だ
と話します。
詳しくは「防災アワー」をお聞きください。
朝5時5分~が難しい方はradikoでぜひどうぞ。

さて、東京都は先月下旬から「東京被害想定デジタルマップ」・「東京マイ・被害想定」をWEB上で公開しています。
去年10年ぶりに見直した「首都直下地震等による東京の被害想定」をわかりやすく色分けされた地図で見ることができるものです。

都内にお住まい、あるいは勤務先があるという方はぜひご覧ください。

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子



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