【お天気気象転結】災害ボランティアに同行取材してみると……

【お天気気象転結】災害ボランティアに同行取材してみると……

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。

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▼8月25日配信号 担当
伊藤佳子

夏休みもあとわずか……この夏は、久しぶりに遠出をされた方もいらっしゃったかと思います。
私も8月上旬、秋田市に取材に行かせていただきました。
秋田県では先月中旬、秋田市などが観測史上最多となる記録的な大雨に見舞われ、県管理の16河川が氾濫。秋田市中心部の広い範囲が浸水し、記録が残る中で最悪の被害となりました。


▲床上2m以上浸水した秋田市・楢山大元町の災害ゴミ

取材したのは被災から3週間たった頃でしたが、浸水した家屋の片付けはまだまだという所も多くあり、連日災害ボランティアの皆さんが活動されていました。

これまでも、被災地に取材に行くとボランティアセンターで話を聞いたり、作業の様子を短時間取材させてもらっていましたが、今回は朝集まって、どの家に行くか振り分けるマッチングから現場での作業、終了まで同行取材をさせてもらいました。



▲秋田市ボランティアセンター

7人ほどのグループで、3人が70代。
そのうち1人の女性は、大変な猛暑の中、テキパキと作業をされ、私にまで梅干しをくださり、すごく慣れていらっしゃる様子。


話をきくと埼玉県から70代のご主人と二人で参加されていて、東日本大震災の頃から災害ボランティア活動を始められたとか。
また、こっそり教えてくれたのですが、気象予報士・防災士で、秋田のテレビで気象解説をしている男性アナウンサーも参加していました。
日焼けできないからと顔を完全に隠して、回りに気付かれないようにしていましたが……

困っている人の為に、色々な人が、自分の時間と車を使って駆け付け、汗を流しているのですね。
「こういうときこそ人の力が一番大切。一人一人の力は弱いけど、何人か集まればリレーをしたり、手を貸したり、片付く。どんな有能な人でも一人じゃ何もできない」
「被災者が泣いている時は本当につらい、やり終わったときに、ニコッとしてくれた時はこっちもほっとして嬉しい。それがあるから(ボランティアは)やめられない」
と話してくれました。

一方、首都圏の水がめといわれる群馬県みなかみ町の矢木沢ダムの貯水率は約37%、利根川上流の9つのダムの貯水率は約67%と渇水が心配され、農作物への影響も出ています。
おなじみアキダイの秋葉社長によりますと、猛暑と雨不足で、オクラや枝豆も育たず出荷量が減っていて、あす品物が入荷するか、やきもきする日が続いているとか……。
自然災害とどう折り合っていくか、ますます大きな課題となりそうです。

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子

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